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プラトニック 40

2017.04.19 (Wed)








俺はチャンミンの言葉に
心臓がバクバクして

すぐに答えられないでいると





「…、バイト終わったら
うちに来てね?」



チャンミンは
そう言って俺の腕を離した




その時に

「すみませーん!」

しつこくケバいお姉さんの声。


ニコニコと俺を見てる。




いやだから
ここファミレスじゃないんですけど。




お願いだから
静かな店内大きな声で呼ばないで。







「…、あ、ごめんね。
引き止めて。

仕事に戻って。ユンホ君。」


「…、うん。
わかった。

…じゃ、また後で。」

「…うん。」

「本当、飲み過ぎないで。」

「ふふ。わかってるよ。
まだ一杯も飲んでないのに。」







それで窓際の席へと戻ると



「おまたせいたしました。」




「な、ユノ、
あの人知り合い?」



唐突にシウォン先輩の台詞。



「え?」

「だから、今お前が喋ってた人。」

シウォン先輩は
視線をチャンミンに向ける。




「…、あ。はい。
友達と言うか…。」


「そうなんだ。
…、な、紹介してくれない?」

「は?」

「な、いいだろ?
あの人紹介してよ。」

「ふふ。シウォンの好みだよね。
ね、ユンホ君。
シウォンにあの人紹介してあげてよ。」


ケバいお姉さんまで
紹介してあげとか言い出す。



「好みって…、え?」

「アハ。
もしかしてユンホ君
知らなかった?

…シウォンって好みなら
男でも女の子でも
オッケーなんだよね。」



えっ?



まさかの店長と同じ?


「…、俺マジであの人好み。
とりあえず友達になりたい。
な、ユノから紹介してよ。」



とりあえず友達って何だよ?

とりあえずの後は何するつもりだよ?




誰が紹介なんかするもんか。

ただでさえ
店長の事で頭痛いのに。






「いやあの
すみませんが
そう言うの困ります。

あの人には決まった人が
いるので諦めて下さい。
…、
あの、オーダー決まりましたか?

俺、仕事に戻るんで。」



もちろん決まった人になるのは
俺の予定。


「そっか。
決まった人いるのかあ…。
じゃあ仕方ないか。

でもそれにしても綺麗な人だな。」


「シウォン、今日のところは
諦めて、ほら、何食べる?
あたしお腹空いちゃった。」



お姉さんのその一言で
やっと解放されて

ホッとしたのも束の間。




このレストランは個人経営で
さほど大きな店ってわけじゃないから
ホール担当は俺と他にも2人と
店長で店をまわすんだけど



この日は
いつもに増して忙しくて

俺はなかなかチャンミンの側に
いけなくて。




ふとチャンミンを見ると

あ…


また店長の奴
チャンミンに話しかけてる。







あいつに注がれたワインを
美味しそうに飲んでる。



…、あいつソムリエの資格持ってるし
かっこいいんだよな。




それにしてもチャンミンって
無自覚過ぎ。


アルコール飲んでなくても
フワフワしてるのに
ますますフワフワしてる。




あれ程飲み過ぎるなって
言ったのに飲んでるし。



はあ…。



なんて疲れる日だよ。






それでも何とか
仕事をこなして

シウォン先輩もケバいお姉さんも
楽しそうに帰って行って


やっとその日の仕事が終わって
事務所に戻る途中



廊下で店長に呼びとめられた。








「あ、ユノ、ちょっと。」




今度は何だよ。

今日は早く帰りたいのに。



チャンミンに
オーダーされたままなんだ。



俺はさっきのチャンミンの言葉を
思い出して
にやけそうになるのを我慢して
足を止める。


「…何ですか?」



「フェアに行こうな?」

「…、え?フェア?」


「そう。フェア。

あの人に店に来ない様に言うとか
ユノがこの店辞めるとかナシね。

俺、ユノの勤務態度
結構評価してるし
ユノが来てから
お前目当ての女性客も増えたし。」


「え?」

知らなかった。


「気がついてなかった?」



「あー…。」


言われてみたらたまに客から
プレゼント貰ったりしたもんな。



女性客の事はともかく
勤務態度を評価されてるのは
素直に嬉しい。
まだ学生だけど
社会人になれた気がする。






「…辞めませんよ。
俺だってこの店気に入ってるし。」





すると


「…、それならいいけど

もし約束破ったら俺
ユノがあの人の事を好きだって
本人に言っちゃうかもしれないよ。」








あ…



そんな事考えてもいなかった。



もしかして俺
弱み掴まれてる?







でも店長がそんな事を
言うとも思えない。


「ふっ。
わかりました。


フェアにいきましょう?」




それより何より今は

早く帰りたい。


「…あの、じゃ、
俺、帰るんで。
お疲れ様でした。」











それから


ダッシュでマンションに戻って



チャンミンの家のインターフォンを

鳴らす。











トクン



トクン。



早く。



早く。


早く開けて。





そんな気持ちでいっぱいで


堪らなくなったその時









ガチャっ





扉が開いて









「おかえりなさい。

…、遅いよ。



寂しかったんだから。」






いきなりチャンミンの




両腕が伸びてきて






俺の首に巻きつけられたんだ。






















--------------------------------------------------------


皆さん♡こんばんは♡

いよいよ明日
ユノのお帰りの日ですね♡
緊張して落ち着かないですヾ(*´Д`*)♡


素敵な一日になります様に☆彡








☆チャユノ☆












"おかえりなさい"
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プラトニック 39

2017.04.17 (Mon)







それから


俺はケバいお姉さんとシウォン先輩



店長はチャンミンを
それぞれの席へと案内したんだ。







「ね、何がお勧め?
お姉さんは
ユンホ君のオススメが
食べたいなあ。」


甘えた様な声で
上目遣いで俺を見つめる
ケバいお姉さんに



「…、本日のオススメは
春キャベツのアンチョビのパスタです。」


営業用スマイルで
答える俺。



「そうなんだ?

ふふ。ユンホ君のオススメなら
それにしようかな。

あ、その前に前菜の
オススメは?」


だけど

「…、カプレーゼが
オススメかと…。」


そう答えつつも
チャンミンが気になって
俺はチャンミンの座る
カウンター席へと視線を向けると




そこには




俺には見せない
優しい笑顔の店長の姿。



…、




本当に恋してるって顔だ。


頬が緩んで嬉しそう。





店長なんて今まで
ノーマークだったから
気がつかなかったけど

俺の知らないところで
あんな顔して
チャンミンの事を見てたんだ。


…ふーん。





それにしても
店長の奴、いつまで
チャンミンと話してんだよ?

オーダー取ったら
とっとチャンミンから離れろよ。




…、だいたいチャンミンも
楽しそうしてるし。



何の話ししてるんだろう?

今日のオススメだけなら
いいけど…。


それにしても






チャンミンって
誰にでもマシュマロ笑顔
ふりまくんだな。



そんなんじゃ
店長も勘違いしちゃうんじゃないの?





なんて


少しズキっとしたその時

チャンミンが俺の視線に
気がついたのか

振り向いたと同時に

目が合った。



すると店長に向けていた
マシュマロ笑顔のチャンミンは
俺を見て


何故かほっぺたを膨らませた後
すぐに目を逸らした。



…、



何今の。




…、ほっぺたを膨らませる意味が
わかんないんですけど。



何か拗ねてる?





…、と、モヤッとしていたら

ケバいお姉さんの
甘えた声が聞こえて来た。


あ…、

仕事に集中しないと。



「カプレーゼ?
ふふ。
ユンホ君がオススメなら
お姉さん、それにしちゃう。


じゃ、それと、…

他には何にしようかな?

ね、シウォン。
どれが食べたい?」





「んー…、
何でもいいよ。
お前が決めろよ。」

シウォン先輩は
気のない返事。


はあ…。お姉さんも
シウォン先輩も

早く決めて。

てかさ、決めてから 呼べよ。


こういう客が一番
めんどくさいんだよな。


でもせっかく
来てくれたんだ。


このレストランは
内装も大人っぽくてオシャレで
料理も本当に美味しくて
俺も気に入ってるんだ。



わざわざ来てくれた事だし
楽しい時間を過ごして貰わないとな。

昨日だって合コン途中で
抜け出したのに
怒ってる風でもなくて
ケバいお姉さんはニコニコして。




…、悪い人じゃないんだろうな。





そう気を取り直して


「…、あの、
ゆっくり選んで下さい。

決まったらまた呼んで下さい。

あ、ピザもオススメですよ。」


そう言って一旦席から
離れようとしたら

「ちょっ、ユノ待って。」

いきなりシウォン先輩に
腕を掴まれて

そのまま腕を引っ張られて

「な、お前彼女作りたくて
合コン来たんだろ?
だったら
このお姉さんと付き合えよ。な?
このお姉さん、 お前の事マジみたい。」


俺の耳元でそんな事を言って来た。


え?

何言ってんの?

彼女が欲しいとか
そんなんじゃないんだけど…。


そう言いたかったけど
合コンに行っておいてそれも

失礼かと思って



「…先輩、すみません。
今 、仕事中だから。」


とにかくこの場所から
離れたくてそう答えると

お姉さんが


「シウォン?
何してるの?

ユンホ君の邪魔したらダメだよ?」


そんな台詞。



…、いやだから、


ケバいお姉さん。



あなたのせいですから。


「あー、ごめん。ごめん。
じゃ、ユノ、また
決まったらオーダー取りにきて。」


「かしこまりました。」



そんなこんなでやっと
その場から離れる事が出来て

俺は平静を装って
チャンミンの席へと向かう。




その時既に店長は厨房に戻った後で
チャンミンはカウンターで
一人になっていたんだけど


「ね、チャンミン。
店長に何か言われなかった?」


「 …、え?

…、あー…。

うん。言われたよ?

ワインの新作パーティーが
あるとかで
それに誘われちゃった。」






は?

何それ。


マジで職権乱用じゃん。



店長のやる事の早さに
呆気に取られた。




「…、行くの?」

「うん。
どうしようかな?」


「…どうしようかなって
迷ってるの?」



なんだよ。
行かないって言ってくれないの?


俺の焦る気持ちに
気づかないチャンミンが



「…うん。
だってワイン好きだし。

…、
ねえ。
それよりあの人
誰?

大きな声で
ユンホ君、ユンホ君って。」



不意に
小声でそんな事を言って
窓際にいる
ケバいお姉さんに視線を向ける。





「え?
あー…、

昨日の合コンに来てた人。」



「ふーん…。

…、ユンホ君って
あんな感じの人が好みなんだ。」



「え?
別に好みとかじゃないし。」


「…じゃあどうしてお店に
来てるの?

ユンホ君が誘ったんでしょ?」


「え?
違っ…、」



何か勘違いしてる?


俺は慌てて
否定しようとしたんだけど



「すみませーん!」



窓際のケバいお姉さんが
手を挙げて


俺を呼ぶもんだから



「ごめん。
オーダーみたい。



…、あんまり飲み過ぎないで。」


仕方なくチャンミンの席を
離れようとしたら



「…、僕もオーダーしたいんだけど。」



「え?オーダー?

わかった。
…、でもちょっと待ってて。

先にあっちのオーダー
取ってくるから。」




「…、ダメ。
こっちが先。」


「え?
何言って…、」


その瞬間




俺は




さっきシウォン先輩にされたみたいに


チャンミンに腕を引っ張られて




それで



「ユンホ君をオーダーしたい。」




チャンミンは俺の耳元で


そう言った後






「…、ね、
なんか
寂しくなっちゃった。

…、今夜も抱きしめて
くれる?」





心臓が破裂するくらい



ズキュンとする事を言ったんだ。















-----------------------------------------------
拍手コメントをくださった
yu◯iさん♡ しまっ○ょさん♡
み◯チャンさん♡ Miy○さん♡
le◯nさん♡ (37話にも♡)
ありがとう(*^_^*)
コメントくださった2人の方が
店長をヒチョルだって予想してました(≧ω≦)
本当にいつも楽しませて貰ってるよ(*´ω`*)♡







改めて皆さん♡こんばんは♡

明日はTILL2ですね。
行かれる皆さん
楽しんで来て下さいね*\(^o^)/*




※ 明日はお休みです。
次の更新は明後日の水曜日になります。




ではでは、今日も
「読んだよー!」の拍手を
頂けたら嬉しいので
よろしくお願いしますね(*^o^*)


チャユノ










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プラトニック 38

2017.04.16 (Sun)





少しの間の後
店長は



「…え?
…嘘。

ユノ、あの人の事が好きなの?」


そう言った。


「はい。
好きです。

…片思いですけど。


でも絶対店長には
渡しませんから。」


俺は危機感を感じた。

こんな大人な人がチャンミンを
狙ってるってわかったら
自分が大人になって告白するなんて
悠長な事言ってられない。





「…、そっか。
ふーん。
ユノってもしかしてゲイ?

俺、そう言うのわかるんだけど
ユノはノーマルだと思ってた。」





「違います。

好きになった相手が
あの人だったんです。

そう言う店長はゲイなんですか?」





早くチャンミンに想いを伝えないと。
そんな気持ちで店長に
牽制する様に答えたんだけど





「あは。
違うよ。

俺も好きになった相手が
たまたま同性だっただけ。
いつも同性とは限らないよ。

…、

ふっ。
じゃあライバルって事で。」





まさかのライバル宣言。




「は?
何言ってるんですか?
職権乱用とかダメですよ?

店長がお客に声かけるとか
他の従業員に
示しがつかないじゃないですか。」


「うん。
だからユノが紹介してよ。


…、もう勤務時間になるよ。

ほら勤怠入力して店に出るっ。」



店長はそう言って話を
切り上げた。


「いや、あのっ…、店長っ。」








全くなんなんだよ。

何で俺が紹介しなくちゃ
いけないんだよ?


店長だからって
何でもありとかないから。



それにゲイとかノーマルとか
意味わかんないし。



俺はイライラしながらも
営業スマイルで接客をしていた。






今日は日曜って事もあって
平日より混んでいて忙しい。



オーダー取って
料理を運んで。


とにかくホールと厨房
それからレジを行ったりきたり。



何が大変って
皿を一度に何枚も持つこと。


俺はまだ3枚までしか持てないけど
ベテランになると5枚一度に持って
テーブルまで運んでる。




店長はそれが出来る。
もちろんスマートな身のこなしで。



ワインをグラスに注ぐその姿も
サマになっていて。




それが男の俺からしても
めちゃくちゃかっこよくて。


俺も練習しないとな。




それにしても
まさか店長が本気だとは。



今まで店長の事なんて
ただのバイト先の店長だったのに


店長がチャンミン狙いって知ったら
急に気になり出した。






俺はチャンミンしか
綺麗だって思わないけど
店長も綺麗って言われたりしてる。


かなりのイケメン。



…、イケメンって言うよりは



美形なのかも。





長身で大人で



金持ち。



余裕の社会人。




なによりもきっと
恋愛経験が豊富なはず。


チャンミンには好きな人が
いるから店長の事を好きになるとか
あり得ないとは思うけど

店長がチャンミンに声をかけて万が一
2人で出かける事になんてなったら

あの店長の事だ。


手が早そうだし
フワフワしてるチャンミンなんて
簡単に襲われる。



それで流されてその先まで
なんて事になりかねない。


だってチャンミンは今
寂しいんだ。




"寂しい時抱きしめてくれる?"なんて
俺にいってくるくらいだ。




…、まあ、まさかチャンミンが
誰にでもそんな事を言うとは思わないけど。





そんな事を悶々と
考えながらも会計をしていたその時


入り口の扉が開いた。


えっ…、






何で?



俺の視界に入って来たのは
シウォン先輩。









「お、ユノ!
ちょうどよかった。
ここでバイトしてるって
ドンへに聞いてさー。

ほら、こいつが

お前に会いたいって
うるさいから連れて来た。」

シウォン先輩の隣には
昨日の合コンにいた
1番ケバいお姉さん。




「ふふ。
ユンホ君に会いたくて
お姉さん、来ちゃった。」


「あー…。
わざわざどうも…

…、昨日は抜け出して
すみませんでした。」




だから…、


ケバいお姉さん、俺、あなたに
何の興味もないんですけど?




それと頼むから
俺の事"ユンホ君"って呼ばないで。





…ドンへの奴なんで
バイト先教えたりするんだよ?











もうすぐチャンミンも
来るし困ったな。







めんどくさいけど
仕事だし仕方なく


「こちらへどうぞ。」

2人を連れて


メニューを持って席へと
行こうとしたら







また店の扉が開く。








…はあ…。



来ちゃったよ。











俺があげたニットを着た





チャンミンが。









間が悪いな、
どうしよう






その時




「チョン君、先のお客様を
早く席へご案内してあげて。」




店長がスッと俺の隣に来て
そう小声で言って




シウォン先輩とケバいお姉さんに
軽く会釈をした後




メニューを持って

今まで見たこともない様な優しい顔で







「いらっしゃいませ。

こちらへどうぞ。」








チャンミンに微笑んだ。
























---------------------------------------------
拍手コメントをくださった
ユノ◯モさん♡ くみちゃんさん♡
yu◯iさん♡ Miy○さん♡ しまっ○ょさん♡
と◯ちゃみさん♡あい◯ょうさん♡
いつもありがとう(*^_^*)
コメ欄クローズ中の時は
お一人づつにお返事ができないけど
本当に励みになってるよ(*´ω`*)♡
ユノね、店長にじゃなくチャンミンに
「好き」って言わないとね♡


リアルユノもうすぐだねT^T♡






改めて皆さん♡こんばんは♡
ユノのライバル登場ですが

店長さんのイメージ はこんな感じです。
キム.ヒチョル 32歳



フワフワチャンミンが
フラフラしないといいですねヽ(´o`;

それでは
今日も「読んだよー!」の
拍手をよろしくお願いしますね(*^_^*)

(最近本当にたくさん
過去のお話にも拍手を頂いてます。
ありがとうございます*\(^o^)/*)


ランキングも上げて下さって
ありがとうございます♡


チャユノ







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フワフワチャンミン♡


プラトニック 37

2017.04.15 (Sat)











しばらく



お互い何も言わずに無言で
抱きしめ合っていたんだけど

「…、ユンホ君…、
そろそろバイト行かないと…。」


「うん。

…でもまだ時間ある。」


俺はチャンミンの温もりから
離れがたくて

少し腕の力を強くした。


すると




「…、まだ寂しい?」


チャンミンのその言葉で


お互いの背中に回された
腕はそのままに身体を少し離す。


それで



見つめ合う俺たち。






「え?」

「…、だって
力込めるから…。」




「…あー…、
ごめん。
痛かった?」

「ううん。
…痛くないけど…。

ふふ。こうしてると
本当、あったかいね。

…、ユンホ君が温めてくれるなら
ずっとこのままでも
いい気がしてきちゃった。」


「え?」

「…、ふふ。
なんでもない。」


チャンミンは
悲しそうに笑った。



どう言う意味?


好きな人を諦めるって事?


その悲しそうな笑顔は
今、その人を想ってるから?




チャンミン。



その人はどんな人?


そんなに好き?



俺が切なくなってると



「ユンホ君?
…、やっぱりまだ寂しい?

そんなに好きなんだ?
その人の事。」


不意にチャンミンがそんな事を
言ってきた。



「え?」


「…、どうして告白しないの?

ユンホ君なら絶対
振られるとかないよ。

僕が保証するよ?」




「…、」



チャンミンは俺の好きな人は
他の誰かだと思ってる。


違うのに。



俺が好きなのはチャンミンだよ。


そう言いたい。


でも意気地なしの俺は
言えなくて。





「…、俺もチャンミンと同じで
その相手は俺の気持ちなんて
全く気がついてないし

俺の事友達としてしか見てないよ。




俺もチャンミンとこうしてられるなら
このまま告白しなくてもいいかな。」


「…そんなのなんか
ユンホ君っぽくない。

告白すればいいのに。」



…、



それは俺が他の誰かに
告白してもいいって事?


人の気も知らないで
チャンミンは
残酷な事言うんだな。





「なんだよ。それ?

簡単に告白できるなら
とっくにしてるって。
チャンミンだって同じだから
わかるだろ?」



「…それはそうだけど…。
…、ね、ユンホ君の好きな人って
どんな人?

可愛いの?」


チャンミンは更に
困った質問を俺に聞く。



うん。


可愛い。


めちゃくちゃ可愛い。


可愛くて綺麗な人だよ。







「…、ふっ。
だから内緒だって。」


「…、本当秘密主義なんだから。」



拗ねた様な顔がまた可愛い。



…もうなんかダメだった。


傷ついたり可愛いって思ったり
気持ちがめちゃくちゃで







「うん。
俺、秘密主義。


…、チャンミン。
ありがとう。
温まったよ。


バイトあるし
シャワー浴びたいしもう帰るよ。」


少し一人になりたくなって
チャンミンを俺の身体から

離して立ち上がった。











それから




一度家に帰って
シャワーを浴びて俺はバイトへと
向かった。



更衣室でユニフォームに着替えて
事務所に行くとそこに
店長が一人でいて






「おはようございます。
…、店長。」



「おはよう。ユノ。
なんか日に焼けたね。」


パソコンを打つ手を止めて
俺を見る。





やっぱりこの人
…、イケメンだよな。




少し中性的で
優しい雰囲気の持ち主。


オーナーの息子だから
金持ちのボンボンだし。


スーツ姿も何度か見たけど
似合ってる。


まさに大人の男って感じでさ。


従業員にも割と評判いいし。
客にも人気があるって聞いた。



まだ新人の俺にもこうして
"ユノ"って名前で呼んで
気さくに話しかけてくれるし
いい店長だと思う。



…、



18の俺と30代の店長。


…、大人と子供だ。




「あー…、はい。
ちょっと海に行ってきて。」


「へぇ。
サーフィンでもやって来たの?」


「いや、そういうわけじゃなくて。
実は昨日の夜
友達と電車で乗り過ごして
江ノ島まで行っちゃって。

で、せっかくだからって
海見ようってなって
それでホテルに一泊したんです。」


「…ふーん。
そうなんだ。


…、

…もしかして友達って
いつも店に来る綺麗な人?」


「え?あ、はい。」




"綺麗な人"?

…、


いきなりチャンミンの話題に
俺はドキっとした。



「そう…。

…、あのさユノ。

その人の事
紹介してくれないかな?」



店長はさらに驚く様な台詞を続ける。



「は?」


「…、この春からあの人が
店に来る様になって

ずっと気になってて。


多分、恋してるんだと思う。」



「何言って…、

そんなの店の店員が客に
惚れるとか
ダメなんじゃないですか?

それにあの人は男ですよ?」


「…うん。
そんな事わかってるよ。

…、でもそんなの関係ない。
誰にどう思われてもいい。


…、もちろん店員が客に
声かけるとか
非常識だってわかってる。


だからユノに頼んでるんだよ。
ユノの友達ならお客様だけど
いいんじゃないかな?


あんなに綺麗な人初めてみた。

あの人が来るとソワソワして
ユノがあの人と話してるのが
羨ましくて。



…、あの人


…、もしかして今日も来る?

だったら紹介してくれないかな?」



店長のその表情に


本気だってわかった。





だって店長からしたら俺なんて
子供でしかも従業員で

そんな俺に言ってくるんだ。






だったら俺も
本気で答えないと。









「…、ダメです。」


「どうして?」


店長は長めのサラサラの黒髪を
かき上げて俺を咎める様に見つめる。








そんな店長に俺はハッキリと

答えた。











「俺があの人の事を
好きだから。




絶対に誰にも渡しませんよ。」





















----------------------------------------------
拍手コメントをくださった
mi◯hi◯onさん♡
ありがとうございます♡
そう言って貰えてよかった(≧ω≦)
引き続きこのふたりをよろしくね(*^o^*)



それでは皆さん♡
今日も「読んだよー!」の拍手ポチをして頂けたら
嬉しいのでよろしくお願いします(*^o^*)

ランキングも上げて下さって
ありがとうございます♡

チャユノ













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プラトニック 36

2017.04.14 (Fri)





いきなりの俺の行動に
驚きを隠せないチャンミンさんは




「 え?
あの…、ゆ、ユンホ君?」


動揺してるのがわかる。

睫毛フサフサバンビアイが
揺れてる。




でも、ダメ。


今さらさっきのは
冗談なんて言わせないからな?


本当に寂しいんだ。
チャンミンさんと離れたくない。





「…だから
聞こえない?
寂くなったから抱きしめてって
言ってるんだけど?」


そう言って腕を掴んだまま
チャンミンさんを俺に向かせると



チャンミンさんは

頬を染めて






「…わかったから。
でもここは外だし。

…、うちに来て。」


その大きな瞳を逸らした。









トクン



トクン。



部屋に入ると相変わらず
綺麗に片付けられていて。



「とりあえず座って。」


「うん…。」



言われた通りに
ソファーに腰掛ける。





なんか緊張するな。



だって

抱きしめてもらう為に
チャンミンさんの部屋に
来たわけだから。


…、考えてみたらおかしいよな。




こんな事。



…、けど言い出したのは
チャンミンさんだ。



少し寂しいの意味が
違うかもしれないけど。





"もしユンホ君がその人の事を
思って寂しくなったら

僕が抱きしめてあげるね"




そうチャンミンさんは
言ったんだよな?

でも俺は昨日からずっと
チャンミンさんとふたりでいて
離れたくなくて
寂しくなったんだ。


それだと寂しい理由が違う?


…、だけど俺は
チャンミンさんの事が
好きなんだ。


好きな人を想って
寂しくなったんだからいいんだよな。


うん。


嘘じゃない。

そんな変な屁理屈を
考えていると

「ユンホ君、
疲れたでしょ?

カフェラテ飲む?」

チャンミンさんは上着を脱いで
キッチンへと行ってしまった。



「え?
…、あ、うん。
飲む。」


…なんだ。

すぐに抱きしめてくれるのかと
思ったのに。


…、もしかして
チャンミンさんも緊張してるのかな?




…、



カフェラテより
チャンミンさんなんだけどな。




「はい。
ユンホ君。」

「ありがと。」

「ん。」


それで俺たちは
ソファーに並んで座って


俺はカフェラテを飲んで
チャンミンさんは
コーヒーのブラックを飲む。





「今日のバイトも17時からでしょ?」

「うん。」

「…、また行こうかな。」

「本当?」

「うん。
料理も美味しいし。
居心地いいから。


…、そういえば最近
お酒のサービスしてくれるよね。

今日もしてくれるかな?」


「え?
何それ。」



「え?
何それって…。

店長さんが
シャンパンだったり
ワインだったり持って来てくれるよ。」



は?


何だよ。それ。


その店長っていうのは
30代前半の割とイケメンな奴で
レストランのオーナーの息子。





マジで?





知らなかった。




あいつ公私混同じゃん。






「…、そんなサービスないから。」

「え?
…でも…。」

「きっと店長がチャンミンの事
狙ってるんだよ。

チャンミンも気をつけないと。」


「…、そんな事言われても…。」



…、はあ…。

チャンミンさんって

本当に無自覚だ。


普通、気がつくだろ?


アルコール飲んで
ふわふわしてる場合じゃないだろ。



…、全く。


きっと俺の知らないところで
こんな出来事たくさんあるんだろう。


…、とにかく




店長からチャンミンさんを
守らないと。


今日は店長がチャンミンさんのとこに
行こうとしたら阻止しないと。






だけど今はそれよりも…、





「…ね、チャンミン?
そろそろ抱きしめてよ。

俺、寂しくて。」






チャンミンさんに
抱きしめて貰いたい。


「チャンミン?」


俺はチャンミンさんの顔を
覗きこむ。






すると




「…、う、うん。

…、わかった。」





フワリとチャンミンさんの腕が
俺の背中へと回ってきて

チャンミンさんの身体に
引き寄せられて


ぎゅーっと


抱きしめてくれた。








…、トクン


トクン



チャンミンさんの心臓の音。



…、ほんとだ。






あったかい。


抱きしめるのと

抱きしめてもらうのって違うんだ。





俺はその両方が初めてで。


…、うん。


なんかわかる気がした。

抱きしめて貰うと安心する。








…、好きな人に抱きしめて貰う事が
こんなにも幸せなんて知らなかった。



知らなかったよ。


チャンミン。




でも抱きしめて貰うだけじゃ



やっぱり足らなくて





"好き"の一言を飲み込んで





今度は俺の腕をチャンミンの
背中に回して





そっと





その細い身体を




俺の腕の中に閉じ込めたんだ。


















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拍手コメントをくださった

ユノ◯モさん♡ yu◯iさん♡
くみちゃんさん♡ み◯チャンさん♡
Miy○さん♡
いつもふたりの事応援してくれてありがとね(*´ω`*)♡
本当に楽しくコメント読んでるよ(*´艸`*)




改めて皆さん♡こんばんは♡

お話し焦れったいですよね(^^;;
でもユンホ君にとって全てが初めてなんです。
なのでもどかしいかもしれませんが
最後まで応援してくださいね。


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☆チャユノ☆














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