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プラトニック 56

2017.07.23 (Sun)








台場駅に着いて
改札に出るとすぐ
チャンミンの姿が目に入った。



外で待ち合わせするなんて殆どないし
なによりも
俺もチャンミンもスーツを
着てるからお互い社会人みたいで
なんだか嬉しい。


「お待たせ。
ごめん。待った?」

「…ううん。大丈夫。」

「チャンミン?
どうかした?」


チャンミンは会って早々に
俺の事をジッと見つめて



「…、ふふ。
ネクタイ似合ってる。」

片目を細めて笑った。


「あ、うんっ。
ありがとう。
自分でも似合ってると思う。」



実はこのネクタイは
チャンミンに借りたもの。

俺が"パーティーに合わせて
ネクタイ買おうかな"って言ったら
"わざわざ買う必要ないよ。"
そう言ってチャンミンが
ライトグレーのストライプのものを
貸してくれたんだ。


「…なんか
ユンホ君じゃないみたい。」

「え?なんで?」

「…、なんとなく。」

「スーツだから
大人っぽく見える?」

「うん。」

「俺ら営業先に向かう二人
みたいじゃない?」

「アハ。そうだね。
じゃあユンホ君は新人で
僕は先輩で新人教育係みたいな。」

「ハハ。なんだよ、その例え。
ふっ。でも、それでもいいや。
じゃ、チャンミン先輩
いろいろ教えて下さい。」


「ふふ。じゃあ、スパルタで…、
あ、ちょっと待って…。」





楽しく会話してたところで
チャンミンが足を止めて
スーツの胸ポケットから
iPhoneを取り出して画面をタップする。

「…、店長さんから
LINEだ…。」


そう言ってチャンミンは
店長からのLINEを読んだあと
返信をして


「…お待たせ。
行こ?
ユンホ君。」

歩き出した。


「…、店長と
LINEしてるんだ?」

「え?
…あ、うん。でも昨日からね。
昨日会計の時にレジで
ID聞かれて。」



知らなかった。
俺が目を離してる隙に。





「ふーん…。
で、店長、
何てLINEしてきたの?」

「…、パーティー終わったら
話しがあるから
ホテルのラウンジで待ってて欲しいって。」

「えっ?」

「…、話しって何だろうね?」



…、鈍感なチャンミンは
店長が自分に気がある事に気がついてない。
俺はチャンミンの問いには答なかった。




「…行くの?」

「うん…。
…、あ、ごめんね。
ユンホ君と一緒に帰れない。」


「いいよ。別に。」






いいわけないだろ?
チャンミンは俺と
一緒に帰るに決まってる。



…、



それにしても

店長ってやる事が早い。

あいつ
恋愛に慣れてる感じだもんな。




けど、チャンミンは客だぞ?



客に手を出そうなんて
店長として失格なんじゃないの?

…ふん。

まあ、いいよ。
店長が今日チャンミンに
告白しようとしてる事は
想定内だったわけだし

どのタイミングで告白するか
先にわかってよかった。




店長

悪いけどチャンミンは
あなたとの待ち合わせ場所には
行かせませんよ。




俺がその前に告白して
連れて帰りますから。









「ユンホ君?
どうかした?」

「別に。
パーティー楽しみだね。」

「…うん…。」


「早くワイン飲みたいな。
喉乾いちゃった。」


ニッコリ微笑むチャンミン。



人の気も知らないで…。



いい気なもんだよ。




そして



俺とチャンミンは
ホテルに着いて受付を済ませて
レストランへと入ると
既にパーティーは始まっていて




そこは海とレインボーブリッチが
見える場所で
夕暮れ時のロケーションは
最高に綺麗だった。


もちろん俺はそのレストランを
リサーチ済みで
室内から外のテラスに出る事が
できるのを確認済み。



そのテラスで俺はチャンミンに
告白しようと思っていて。


だけど、うまくいくかな。
テラスに人がたくさんいたら
それも難しいし…。

…ま、だとしたら
パーティー会場を抜け出して
チャンミンを海辺に連れて行けばいい。

春の海だし平日だ。

そう人もいないはず。






…、なんて

どうしよう。

めちゃくちゃ
緊張してきた。



だって


告白して

チャンミンに拒絶されたら?


気持ち悪いなんて
思われたら?




…、怖い。




「ユンホ君?
どうしたの?」

「え?何が?」

「何がって、急に
黙っちゃうから…。」

「あー…。ごめん。
俺、パーティーとか初めで。
ちょっと緊張しちゃって。」



緊張は
パーティーじゃないけど。



「ふふ。
そんな緊張する事ないよ。
ほら、行こう?」

「うん…。」





それからとりあえずは
店長に挨拶しようと
会場を見渡したその時


「チャンミンさんっ。」


チャンミンを呼ぶ声がして
振り向くとそこには


フォーマルスーツで
バッチリ決めた店長が
髪をかきあげながら
俺たちの方へとさっそうと歩いて来る。


そのまま店長はチャンミンに


「こんばんは。
来て下さってありがとうございます。
あちらに新作ワインが
あるので試飲して貰えますか?」

そう言った後

「ユノもご苦労さん。

あ、ユノは先輩のチェさんと
その連れのOLさんも来てるから
お相手してあげて。」


俺へのあからさまな態度。


「え…、
でも店長、今日俺は仕事じゃないし
別に相手なんて
しなくていいんじゃ…、」


「それはそうだけど
綺麗なOLさんユノの事探してたよ。
"ユンホ君はまだですか?"って
聞かれたよ。
店に来るのもお前目当てなんだし
優しくしてあげないと。

チャンミンさんのエスコートは
俺に任せて。」





っ…、店長のやつ
強引過ぎじゃね?



俺はケバいお姉さんなんて
どうでもいいし
それに
チャンミンに告白しようって時に
チャンミンに変な事言うなよ。




「チャンミンさん。
ワインに合う前菜もたくさんあるので
行きましょう。」





店長はチャンミンの腰に手を回して
料理とワインの並ぶテーブルへ
連れて行こうとした。




「え?あ、あのっ…
店長さんっ…、」


店長の行動にチャンミンは
どうしていいかわからないのか
困った様な顔で俺を見るから




思わずチャンミンの手を掴んで
引き寄せて

今度は俺が
チャンミンの腰に手を回した。


「店長、
チャンミンは俺がエスコートするんで。
店長は他のお客様のお相手
して下さい。」



「それは後でするからいいんだよ。

ほら、ユノはOLさんの相手。
OLさん、待ってるから。

チャンミンさん行きましょう?」

そう言って店長は
またチャンミンの腰に手を回そうと
した



その瞬間



「ユンホくーん!」

「おー、ユノー。」


背後から聞こえてきた声に
振り向くと


完全に酔っ払ってる
ケバいお姉さんとシウォン先輩。



「ユンホ君、遅いよぉー。
お姉さん、待ってたんだからねー。」

お姉さんは淡いピンクのワンピースに
シウォン先輩は派手なネクタイにスーツ。


…、




確かにパーティー映えしそうだな。
派手過ぎる二人に少しひく。





「…、あ、どうも。
こんばんは。」

「ふっ。なんだよ、ユノ。
このお姉さん、ユノに逢いたくて
来たんだからもう少し
気のきいた事言えないの?」



「ウフフ。ユンホ君は
照れ屋なんだもんね?
スーツ似合ってるねー。」

別に照れ屋とか
そんなんじゃなくて


「…あー…、どうも…。」



だからシウォン先輩
お姉さんの気持ちは
ありがた迷惑なんだって察してよ。




「じゃあ、ユノ後はよろしく。」

それをいい事に
店長のそんな台詞に焦る俺。

チャンミンと店長を
二人にするわけにいかない
そう思ったところに




「あっ…。
店長さん待って。待って。
俺、その人に用事あるんだよね。」


シウォン先輩は
チャンミンを連れて行こうとする
店長を呼び止めて



「あの、チャンミンさん。

俺、ユノと同じ大学で
部活の先輩でもある
チェ.シウォンです。
友達になってくれませんか?

俺、あなたみたいな人
タイプなんです。」


唐突に言ってきた。





俺は





前途多難なパーティーを予感した。









結局



俺、チャンミン、店長
シウォン先輩、お姉さんで
ワインの試飲のスペースへと。


そして

すでに出来上がってる二人に
次いで
チャンミンも飲む。

店長も飲む。




店長の奴
チャンミンの側から離れる気ゼロだし
シウォン先輩も
チャンミンにやたらと馴れ馴れしい。

でもってお姉さんは
俺の隣をキープ。


…、何やってんだよ。俺。


そろそろチャンミンを
テラスに連れて行きたいのに




無自覚無防備チャンミンは
アルコールが入って機嫌もいいのか
店長ともシウォン先輩と
楽しそうに話してる。


店長もシウォン先輩も
鼻の下伸びてるし。


俺はソフトドリンクだっていうのに
みんなアルコール入って楽しそう。


…、早く大人になりたい。



仕方なく俺もコーラで
楽しいふりをして
お姉さんの相手をしていると




「ねえー、ユンホ君。
お姉さん、ちょっと酔いを覚ましたいなあー。
ね、テラスに行かない?」


俺の腕にお姉さんの腕を絡めてきた。




えっ…、

…、ちょっ。

やめろよっ


チャンミンが目の前にいるのに

何すんだよ…、



俺は



慌ててその絡みついた
腕を振り離そうとしたんだけど


それよりも早く


お姉さんの腕に


スッと手が伸びてきて



俺の腕から振りほどかれた。




それをしたのは



チャンミン。




そして






「…、お姉さん、
ユンホ君に触らないで。」


今まで色気振りまきながら
ふわふわ笑っていたチャンミンが




少し怒った顔して




そう言ったんだ。



















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☆チャユノです☆

拍手コメントを下さった

yo◯okoさん♡ sh◯nochanさん♡
き◯さん♡ み○チャンさん♡ Miy○さん♡
いつも楽しみにしてくれてありがとう(*^_^*)
やっとここまで来ました!
お一人づつにお返事出来なくて
ごめんね。でも本当に楽しく読んでるし、励みになってます(*´ω`*)♡







改めて、皆さん♡こんばんは(*^_^*)

チャンミンの思わず出てしまった
行動…。
チャンミンの気持ちが
ユンホ君に届く様に
最後まで見守って下さいね。

それではまた明日☆彡






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読んで下さってありがとうございます。
あと2話です(^-^)/

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