スポンサーサイト

--.--.-- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

プラトニック 54

2017.07.21 (Fri)







仕事中もずっと
店長の言葉が離れない。


オーダーを取っていても
料理を運んでいても
ミスはしていないけど上の空。





"本気出すから"



本気って事は
すぐにでもチャンミンに
告白するって事?

だろうな。

店長はそのつもりだ。

きっと店長も
ワインパーティーの日を
チャンスだと思ってる。

…、まあ
想定内だったけど。



ふん。


本気出せばいいじゃん。

俺だって本気だし。





とにかく

チャンミンは

店長なんかに渡さない。









その時



「すみませーん。」

声がする方をを見ると

シウォン先輩と
ケバいお姉さん。


…、はあ…。
またオーダーか…。

シウォン先輩も
合コンで知り合ったケバいお姉さんも
この店が気に入ったらしく

今日も来てくれたのはいいけど
正直、マジで面倒くさい。



このケバいお姉さんは
俺と話す為に
何度も俺を呼んでオーダーするんだよ。




もちろん面倒くさそうな顔は見せずに
営業スマイルで
ふたりの座る席に向かう。


「お待たせしました。」


「ユノさー、他人行儀じゃない?」

「…、仕事中ですから。」

「お前真面目だもんな。
でも部活は休んでバイトは
出るってどういう事?」

「それ言わないで下さいよ。
明日は部活ちゃんと出ますから。」

「ハハ。冗談だよ。
別にいいよ。そんな事。

それよりさっき店長さんに
ワインパーティーに誘われたんだけど
ユノも行くの?」

「えっ?
あ…、は、はい。
行きますけど…。」


「ふふ。
ユンホ君が行くなら
お姉さんも行こうかと思ってるんだあ。」



…、いやいや。



お姉さん。
来なくていいですから。

そう言いたいけど
ぐっと堪えてると

今度はシウォン先輩の思わぬ台詞。



「ユノ、パーティーでは
このお姉さんの相手してあげてな?

ちなみにこの前来てた
綺麗な人も、もしかしてくる?
俺、またあの人に逢いたいなーなんて。」




…え?






あの人?




あの人ってチャンミンの事だよな?

諦めたんじゃないの?


「…、シウォン先輩。

あの人には決まった人が
いるって言いましたよね?」


「ハハ。
別にそんなの関係ないよ。

え?
ってことはあの人も来るんだ?

ヤバ…。
パーティー楽しみ過ぎ。」


「ふふ。
シウォン、顔の筋肉緩み過ぎー。

でも本当にあの人
男だけど綺麗だったよね。
シウォンが気に入るのもわかるなー。」


は?


何言ってんだよ?




シウォン先輩とお姉さんの
やり取りに唖然とする俺。






なんなんだよ。






この展開は。

店長だけじゃなくて
シウォン先輩までもが
危険人物ってわけ?




「あ、ねえユンホ君?
デザート注文してもいい?
どれがお勧め?」



「あー…。
今日のオススメが
オススメかと…。」




…マジでケバいお姉さん、
イラつく。

デザートくらい
自分で決めろよ。




それより

店長の奴
営業だかなんだか知らないけど
シウォン先輩とお姉さんまで
ワインパーティーに誘ったの?



て言うか
シウォン先輩、
チャンミンの事本気なわけ?


もう頭の中は
パニック。


いったいワインパーティーは
どうなるんだよ?








そしてバタバタとしながらも
一つづつ仕事をこなして
厨房へと戻ると




ホールへ出ようとする店長と
出くわした。



「あのっ…、
店長、

ワインパーティーに
あの窓側の席のふたりも
招待したんですか?」

「え?
ああ。

なんかワイン好きみたいだし
パーティー映えしそうだし。」



「なんですか?その
パーティー映えって。」



「ハハ。
なんとなくそんな感じだから。

この前も言ったけど
これも営業なんだよ。

特に問題ないと思うけど?」


「それはそうですけど…。」




…、営業。
それを言われたら
仕方ないよな。
店の為なんだよなあ。

俺が口出しする事じゃない…。



仕方なく黙るしかないでいると



「それよりユノ、今日はもう
店は落ち着いてきたから
帰っていいよ。」


店長にそう言われて



「え?
でもまだ時間早いですけど…。」





腕時計を見ると21時前。
今日の勤務時間は閉店までの22時。
あがるにはあと一時間以上もあった。




「病み上がりなんだから
早く帰って早く寝て
体調整えて貰った方が助かるから。」




「…、ありがとうございます。

じゃあそうさせて頂きます。

…、お先に失礼します。」





「はい。
お疲れさん。」




体調は大丈夫だったけど
あまりに疲れていたもんだから
店長の言葉に従った。








それで他の従業員にも
挨拶してから店を出て
自宅マンションへと帰ってきたと同時に



ドサっ…と


身を投げ出す様に

ソファーへと倒れこむ。





疲れた…。







本当に疲れた。






チャンミンの泣き顔。




店長の本気宣言。






まさかのシウォン先輩と
お姉さんまでもが
パーティーにくるとか。





次から次へと
いろんな事が起こり過ぎて
ついていけない。








あー…。


早くチャンミン帰ってこないかな。




チャンミンといると
ズキズキする事も多いけど

それ以上に

好きだし

癒されるし



一緒にいたい。


早く逢いたいよ。



チャンミン…。







帰りは遅いのかな。


何時ごろ帰ってくるか
LINEで聞いてみようかな。




…いや
やめておこう。


昨日、俺のせいで会社休んだわけだし
仕事の邪魔するわけにいかない。

おとなしく待ってないと。


どんなに遅くなっても
来てくれるはずだ。






だけど




おとなしく待っていなければ
よかったんだ。



その後




俺は


チャンミンに連絡をしなかった事に
激しく後悔したんだ。







ピンポーン。



ピンポーン。




…、。






ピンポーン。



いつの間にか眠ってしまった
俺はインターフォンの音で
目を覚まして


チャンミンだと思って
俺は飛び起きて玄関へと向う。







扉を開けるとそこには

酔ってるのか機嫌のよさそうな
チャンミン。







「ただいまー。
ふふ。ユンホ君のお出迎えー。」





"こんばんは"じゃなくて
"ただいまー"だって。




そんな事が嬉しくて。






だけどそんな嬉しい気持ちは
そこまでだった。





「おかえり。
…、遅かったね。」

「ん。」


「飲んできたの?」

「ふふ。少しね。」


チャンミンと俺は言葉を交わしながら
廊下を歩いてリビングへと
場所を変える。


そしてチャンミンは
慣れた様子でネクタイを緩めながら
俺の家のソファーにストンと座る。





あ…。

ミネラルウォーター
飲ませた方がいいよな?

そう思って冷蔵庫へ取りに
行くことにして





「残業だったんじゃないの?」



チャンミンに
聞いた俺は



「ん…。残業してきたよ。

でねその帰りに
店長さんにあやまりに行こうと
ユンホ君のお店に寄ったの。

ユンホ君もいると思ったし。


んー…。

21時半くらいかな?」





リビングで足が止まって
突っ立ったまま。



「えっ?」


「昨日の事、
ちゃんと店長さんにあやまってきたよ。

店長さん怒ってなくて
安心しちゃったー。


でね、ユンホ君は?って聞いたら
今日は大事を取って帰らせたって
言うから

僕も急いで帰ろうと思ったんだけど
店長さんが

ユノなら元気だから心配ないよって。」





ドクン




ドクン





「…、それで店長さんに
仕事もうすぐ終わるからその後
飲みに行きませんか?って言われて



ふたりでバーに寄って
少し飲んできたんだけど…

そのバーって言うのが
店長さんのお父さんのお店らしくて。
それが雰囲気よくて。




ふふ。



店長さんって大人で優しいね。


なんて言うか余裕があるって言うか。


お酒も美味しくて
なんか楽しくて
飲みすぎちゃった。」





そんな楽しそうなチャンミンに






大人過ぎる店長と
まだ学生の俺との差に




俺の心は痛くて



堪らなく痛くて



張り裂そうになっていたんだ。




















---------------------------------------------



☆チャユノです☆

拍手コメントを下さった

le◯nさん♡ くみちゃんさん♡ しまっ○ょさん♡
ぽ◯ちゃ◯さん♡ み○チャン♡ Miy○さん♡

楽しくて優しいコメをありがとう♡
今回も笑いながら読みました(*^_^*)
ほんっとに焦ったいよね(^ω^;)
でも、あと少しだからね♡






改めて皆さん♡こんばんは☆彡

もう飽きちゃいましたよねf^_^;
実はこのお話しは
10話程の予定だったんです。
でも、この二人の事が好きで
もっと書きたくなってしまったんですよね。
そのくせ何度も長い事休んでしまったし
きっと途中下車された方も多いと思います。
それも仕方ない事ですよね。
だけどあと数話なので
今、読んで下さってる方には
最後まで読んで貰えたら嬉しいです(*^_^*)


それではまた明日も
来て下さいね(^-^)/








にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

いつもありがとうございます♡


関連記事
スポンサーサイト

トラックバックURL
http://chayuno02.blog.fc2.com/tb.php/616-073be68c
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。