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プラトニック 37

2017.04.15 (Sat)











しばらく



お互い何も言わずに無言で
抱きしめ合っていたんだけど

「…、ユンホ君…、
そろそろバイト行かないと…。」


「うん。

…でもまだ時間ある。」


俺はチャンミンの温もりから
離れがたくて

少し腕の力を強くした。


すると




「…、まだ寂しい?」


チャンミンのその言葉で


お互いの背中に回された
腕はそのままに身体を少し離す。


それで



見つめ合う俺たち。






「え?」

「…、だって
力込めるから…。」




「…あー…、
ごめん。
痛かった?」

「ううん。
…痛くないけど…。

ふふ。こうしてると
本当、あったかいね。

…、ユンホ君が温めてくれるなら
ずっとこのままでも
いい気がしてきちゃった。」


「え?」

「…、ふふ。
なんでもない。」


チャンミンは
悲しそうに笑った。



どう言う意味?


好きな人を諦めるって事?


その悲しそうな笑顔は
今、その人を想ってるから?




チャンミン。



その人はどんな人?


そんなに好き?



俺が切なくなってると



「ユンホ君?
…、やっぱりまだ寂しい?

そんなに好きなんだ?
その人の事。」


不意にチャンミンがそんな事を
言ってきた。



「え?」


「…、どうして告白しないの?

ユンホ君なら絶対
振られるとかないよ。

僕が保証するよ?」




「…、」



チャンミンは俺の好きな人は
他の誰かだと思ってる。


違うのに。



俺が好きなのはチャンミンだよ。


そう言いたい。


でも意気地なしの俺は
言えなくて。





「…、俺もチャンミンと同じで
その相手は俺の気持ちなんて
全く気がついてないし

俺の事友達としてしか見てないよ。




俺もチャンミンとこうしてられるなら
このまま告白しなくてもいいかな。」


「…そんなのなんか
ユンホ君っぽくない。

告白すればいいのに。」



…、



それは俺が他の誰かに
告白してもいいって事?


人の気も知らないで
チャンミンは
残酷な事言うんだな。





「なんだよ。それ?

簡単に告白できるなら
とっくにしてるって。
チャンミンだって同じだから
わかるだろ?」



「…それはそうだけど…。
…、ね、ユンホ君の好きな人って
どんな人?

可愛いの?」


チャンミンは更に
困った質問を俺に聞く。



うん。


可愛い。


めちゃくちゃ可愛い。


可愛くて綺麗な人だよ。







「…、ふっ。
だから内緒だって。」


「…、本当秘密主義なんだから。」



拗ねた様な顔がまた可愛い。



…もうなんかダメだった。


傷ついたり可愛いって思ったり
気持ちがめちゃくちゃで







「うん。
俺、秘密主義。


…、チャンミン。
ありがとう。
温まったよ。


バイトあるし
シャワー浴びたいしもう帰るよ。」


少し一人になりたくなって
チャンミンを俺の身体から

離して立ち上がった。











それから




一度家に帰って
シャワーを浴びて俺はバイトへと
向かった。



更衣室でユニフォームに着替えて
事務所に行くとそこに
店長が一人でいて






「おはようございます。
…、店長。」



「おはよう。ユノ。
なんか日に焼けたね。」


パソコンを打つ手を止めて
俺を見る。





やっぱりこの人
…、イケメンだよな。




少し中性的で
優しい雰囲気の持ち主。


オーナーの息子だから
金持ちのボンボンだし。


スーツ姿も何度か見たけど
似合ってる。


まさに大人の男って感じでさ。


従業員にも割と評判いいし。
客にも人気があるって聞いた。



まだ新人の俺にもこうして
"ユノ"って名前で呼んで
気さくに話しかけてくれるし
いい店長だと思う。



…、



18の俺と30代の店長。


…、大人と子供だ。




「あー…、はい。
ちょっと海に行ってきて。」


「へぇ。
サーフィンでもやって来たの?」


「いや、そういうわけじゃなくて。
実は昨日の夜
友達と電車で乗り過ごして
江ノ島まで行っちゃって。

で、せっかくだからって
海見ようってなって
それでホテルに一泊したんです。」


「…ふーん。
そうなんだ。


…、

…もしかして友達って
いつも店に来る綺麗な人?」


「え?あ、はい。」




"綺麗な人"?

…、


いきなりチャンミンの話題に
俺はドキっとした。



「そう…。

…、あのさユノ。

その人の事
紹介してくれないかな?」



店長はさらに驚く様な台詞を続ける。



「は?」


「…、この春からあの人が
店に来る様になって

ずっと気になってて。


多分、恋してるんだと思う。」



「何言って…、

そんなの店の店員が客に
惚れるとか
ダメなんじゃないですか?

それにあの人は男ですよ?」


「…うん。
そんな事わかってるよ。

…、でもそんなの関係ない。
誰にどう思われてもいい。


…、もちろん店員が客に
声かけるとか
非常識だってわかってる。


だからユノに頼んでるんだよ。
ユノの友達ならお客様だけど
いいんじゃないかな?


あんなに綺麗な人初めてみた。

あの人が来るとソワソワして
ユノがあの人と話してるのが
羨ましくて。



…、あの人


…、もしかして今日も来る?

だったら紹介してくれないかな?」



店長のその表情に


本気だってわかった。





だって店長からしたら俺なんて
子供でしかも従業員で

そんな俺に言ってくるんだ。






だったら俺も
本気で答えないと。









「…、ダメです。」


「どうして?」


店長は長めのサラサラの黒髪を
かき上げて俺を咎める様に見つめる。








そんな店長に俺はハッキリと

答えた。











「俺があの人の事を
好きだから。




絶対に誰にも渡しませんよ。」





















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拍手コメントをくださった
mi◯hi◯onさん♡
ありがとうございます♡
そう言って貰えてよかった(≧ω≦)
引き続きこのふたりをよろしくね(*^o^*)



それでは皆さん♡
今日も「読んだよー!」の拍手ポチをして頂けたら
嬉しいのでよろしくお願いします(*^o^*)

ランキングも上げて下さって
ありがとうございます♡

チャユノ













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