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プラトニック 22

2017.03.30 (Thu)





それから俺はチャンミンさんと
一緒に新宿に向かう途中の電車の中。


混み合う車内
俺とチャンミンさんは吊革を持って
隣に並んでるんだけど


座ってる目の前のカップルに
どうしても目がいく。


なかなかの美男美女カップル。
その二人は手をつないで
頭を寄せ合って眠ってる。


女の子は彼氏の肩に頭を乗せて
彼氏は女の子の頭に頭を乗せて。

その姿があまりに自然で。




…、恋人同士だと
こんな風に寄り添って眠るのか。


俺はチャンミンさんと
キスしたいとか
それ以上の事したいとかそんな事
想像してきたけど

目の前のカップルを見て
こんな二人になれたらって思った。



熟睡していても
恋人繋ぎの手。



…。



…、いつか俺もこんな事できる日が
くるのかな?


それともずっと片思いなのかな。



ずっと…。





それにしても
幸せそうな顔しちゃって。




…、なんて


俺、ガン見過ぎ。



そう思って視線を外して横に移すと
隣に立つチャンミンさんも目線を落として
そのカップルを見ていた。


でもすぐに俺の視線に気がついたのか
こっちを見て
ふんわりと微笑む


その瞳がなんだか
潤んでいて



「…、大丈夫?
気分悪い?」

思わずそう聞いたんだけど


「え?
どうして?大丈夫だよ。」

「…、それならいいけど。
もし、気分悪くなったら言って。」

「ん。
ありがとう。」


チャンミンさんはそう言って
また優しく微笑む。



きっとチャンミンさんも
前のカップル見て
好きな人とこんな風にしたいとか
思ったんだろう。


チャンミンさんの
なんだか泣きそうな笑顔に


チャンミンさんの恋が叶えばいいのに
そんな事が頭によぎる。





…、そう思ったのは一瞬の事で



チャンミンさんに
こんな悲しそうな顔させる奴なんて
やっぱり渡したくない。



だから待ってて。
チャンミンさん。


お願いだから
誰のものにもならないで。


俺が追いつくまで。












それから俺とチャンミンさんは
デパートにいた。
まずチャンミンさんに連れて行かれたのは
カジュアル系のショップ。


「ね、ユンホ君。
これが似合うんじゃない?」


チャンミンさんが俺に似合うって
持ってきたのは
目玉イラストのトレーナー。



黒地にやたらと大きな目玉。




「…、なんで目玉?」

「ふふ。
なんか面白くない?
ユンホ君なら着こなせるよ?」

「冗談はいいから
俺に似合うのちゃんと探してよ。」


「はい。はい。
…、
あ、じゃ、これは?」


今度はチンパンジーのイラストの
トレーナー。


…、いや、だからっ。
さっき俺が言った言葉
覚えてないの?
大人っぽいのがいいって言ってるのに。


「…、そんなの変だよ。」

「そうかな?
似合うと思うけど。」


「似合うとか
似合わないとかじゃなくてさー。
もっとピシッとしたのがいい。」


でも相変わらずチャンミンさんは
トレーナーとかパーカーとか
やたらと子供っぽい服を選んでくる。

何で?

俺はそんなに子供っぽい?




「あ、ユンホ君っ。
これは?可愛いよ?」

今度はボーダーのトレーナー。
さらに可愛い感じの服。

ねえ、俺はそんなイメージなわけ?



「うん。
可愛い。
でもチャンミンさん。
俺、そーいうのじゃなくて
大人っぽいのがいい。

合コンの相手OLだって言ったじゃん。

ね、ここじゃなくてチャンミンさんが
よく行くショップ連れてってよ。」

差し出された可愛すぎるトレーナーに
なんだか少しだけ
ムッとしてそんな返事をした。


そんな俺にチャンミンさんは
困ったような顔。



















てか、

困ってるのは俺だからっ。




それで
チャンミンさんのよく行くショップへ
行ったんだけど



そこは落ち着いた店構え。




へえ。
オシャレな服がいっぱい。

このシャツかっこいいな。
これ着たら俺も大人っぽく見えそう。




あ、このブルーのVネックのニット
チャンミンさんに似合いそう。


と、



値段を見て驚いた。



えっ?

ちょっ…、
高っ。


チャンミンさんって
こんな高い服着てたんだ。


マジで?




…、はあ…。
バイトしてるとは言え
やっぱり社会人との差に凹む。


本当はバイト代も出た事だし
チャンミンさんに似合いそうな服が
あったらプレゼントしようかななんて
密かに思ったりもしたんだけど


…無理だ。


自分の服とチャンミンさんへの
プレゼント合わせての予算は3万。
けど、このニットだけで28000円。

どうしよう。

…、プレゼントもしたいし
シャツも欲しい。



するとそれを察したのか

「ね、ユンホ君。
気に入った服あった?

あ、これいいね。
ユンホ君に似合うと思うよ。

大学生になったお祝いに
お兄さんがプレゼントしてあげる。」



チャンミンさんが
手に取ったブルーのシャツは


俺がいいなって思ったやつだ。







そっか。



"お兄さん"には
簡単に払える金額なんだ。



そっか。




だけど俺だって

自分のシャツと
チャンミンさんへのプレゼント
両方買うのは無理だけど



「…、俺、気に入ったのなかった。
だから俺は今日はいいや。

でもチャンミンさんに
このニット似合うと思う。
プレゼントするから
受け取ってもらえる?」



チャンミンさんに
どうしてもプレゼントしたくて





どうしても大人ぶりたくて




自分のシャツは諦めて






そう言ったんだ。



























誰のものにもならないで
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ではまた明日(^o^)/
チャユノ


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