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プラトニック 19

2017.03.04 (Sat)







イェソンの突然の告白に
チャンミンさんは
目を見開いて驚いてる。






いや、
告白したイェソンも
驚いてるみたいで



「…、あ、
僕、いきなり
何言ってるんだろ。

名前っ。
まずは名前か。

僕の名前はイェソンです。」


我に返った様に
顔を赤くしてる。



だけど


「…、で、あのっ


…いきなり本当にごめんなさい。
でも、本当の事です。

あなたの事が好きです。

名前も知らないあなたに一目惚れです。

よかったらこの後
僕と一緒に
学園祭をまわりませんか?」




チャンミンさんへの
気持ちは本当の事みたいで
また"好き"を告げるイェソン。






チャンミンさんは困ってるのか


「えっ…。あのっ…、」

頬をすりすりしながら
イェソンを見つめ返してる。




なんだか蚊帳の外の俺。



そんな二人の間に
割って入る言葉も思い浮かばず



イェソンにも何も言えなかった。



だって


さっきからチャンミンさんに
俺は子供みたいな態度ばかりを取って。



それなのにイェソンは
会ったばかりのチャンミンさんに
堂々と告白した。



男が男に告白して
チャンミンさんや
周りにどんな目で見られるとか
そんな事考えもせず
まっすぐに気持ちを伝えたイェソン。




なんか
凄いって思って








なんか



意味もなく



負けたって思った。



俺の負けだって。










すると少しの沈黙の後に


「…ごめんね。

悪いけどイェソン君の
気持ちには答えられないよ。」


チャンミンさんが
イェソンへそう答えた。


「…、どうしてですか?
あっ…、もしかして
付き合ってる人がいるとか?

そ、そうですよね。

僕、なんだか舞い上がってしまって
何も考えられずに告白したけど
あなたみたいな綺麗な人に
恋人がいないわけないですよね。

…、。そっか。
ハハ。
僕、失恋か。」


「…

付き合ってる人はないよ。」


「え?

だったらっ…
僕と付き合ってみませんか?

僕、

あなたの事を
大切にしますから…っ、」


イェソンのすがるような顔。



「そうじゃなくてっ…
僕には、…、

僕には好きな人がいるから。」




それを遮る様に言った



チャンミンさんの言葉は




イェソンの告白よりも





遥かに



俺にとって



衝撃的な告白だったんだ 。
















それから



イェソンは 最後まで大人だった。




「…わかりました。
じゃあ、好きな人がいなくなったら
僕のとの事を考えて下さい。

僕は本気です。




…、あ、ユノ
取り込み中にごめんな?

もう、行くから。
あ、お前、なるべく早く
教室に戻ってやれよ?」


そう言って視聴覚室を出て行った。





再び静まり返った視聴覚室。



さっきから
言葉を発しない俺にチャンミンさんが

「……、びっくり
しちゃった。

ね?ユンホ君?」




俺の顔を見る。





…。



いつもの可愛くて綺麗なチャンミンさんが
なんだか遠くに感じた。



好きな人がいたなんて
知らなかった。


恋人がいないって知って
ガッツポーズをした俺はバカだ。


ねえチャンミンさん。



チャンミンさんの好きな人って


どんな人なの?




いつから好きなの?







「…。」






俺はひと呼吸した。



大人にならないと。


いつまでも子供みたいな態度じゃ
ダメだ。


イェソンを見習わないと。




そう思った。






「…あの。
僕、もう帰るね。

いろいろ迷惑かけて
ごめんね。

…、それとユンホ君は誤解してるけど
僕、メイド目的なんかじゃないよ。

だからもうボアちゃんを
紹介するとか言わないで。」


「…、うん。
もう言わない。

…それより
チャンミンさん好きな人
いたんだ?」



「え?
あ、う、うんっ…。

僕の片思いなんだけど。」



チャンミンさんは
はにかんだ笑顔。


それはフワッとまるで
花が咲いたかのようで。



きっとその笑顔は



今その人の事を
思い浮かべたから。



そう思ったら苦しくて。




すごく苦しくて




チャンミンさんの笑顔が
苦しくて




泣きそうになった。












「早くそれ教えてよ。
ボアにもそう言っておくしっ。


ね、

チャンミンさん


好きな人と
うまくいくといいね。」




だけど大人にならないと。




だから俺は






涙を必死に堪えて












精一杯の笑顔を作ったんだ。














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