プラトニック 2

2016.11.25 (Fri)






「優しそうな人でよかったわね。
ユノ、何かあったらシムさんを頼るのよ?」



挨拶を済ませて家に戻ると
母さんはカレーを作りながら
そんなセリフ。


「えー?
あー。うん。
でも、頼る様な事なんて
殆どないんじゃないの。」

「そうかもしれないけど
具合が悪くなった時とか…。
ユノはすぐに風邪ひくんだから。
お母さん心配なのよ。

もちろん、ドンへ君とドンへ君のお母さんにもお願いしたんだけど…。
でもドンへ君のお宅はちょっと遠いじゃない?
やっぱりシムさんに頼るのよ?
わかった?

聞いてるの?ユノっ。」


「はい。はい。
わかったよ。」




「"はい" は一回でしょう?
それからユノ。

付き合ってる子はいないのよね?」


「え?
…、なんだよ。急にそんな話し。」

「だってユノはモテるでしょう?
しょっちゅうプレゼントを
貰ってくるじゃない。

本当に彼女はいないの?」


「いないよ。」


「本当に?」


「本当だって。
それが、何?」





俺は自分で言うのもなんだけど
めちゃくちゃモテる。

この間だって
サッカーの試合の時
他校の女子からもプレゼント貰うし
その女子は対戦チームの学生だってゆーのに
俺の事キャーキャー言って
応援してくれちゃってさ。


それが面白くなかったのか
試合中、相手チームの奴に

「調子に乗ってんじゃねーよ。」

そう言われて
足ひっかけられて転びそうになった事も
あったんだよな。

全く迷惑な話だ。


ま、そんな事されたら余計闘志が湧いて
ゴール目がけてシュートしまくって
試合は勝ち。


…、結果
さらに対戦チームの女子学生に
キャーキャー言われて。





もちろん同じ学校の女子にも
告白されまくり。


同級生にも後輩にも。






だけど…、俺は



彼女いない歴



17年。



歳の数と同じ。




「…、いないならいいのよ。
でも、もし彼女ができても
家に連れ込んじゃダメよ?

ましてやお泊まりなんてダメよ?
ああ。お母さん本当に心配だわ。

絶対に女の子は家に入れたりしたら
ダメよ?


それにしてもユノは
モテるのにどうして彼女がいないのか
それも心配よねぇ。



まあ、いいわ。
とにかく
この辺の事とかまだよくわからないんだし
シムさんを頼るのよ。


わかったの?
ユノっ。
聞いてるの?」




「聞いてるよっ。」










あー。
本当に母さんは口うるさい。


一人で喋りまくって。


連れ込んじゃダメよって
わけわかんね。





彼女がいないのは
単に俺が告白してくれた子を
好きになれないだけ。
俺は俺が好きになった人と
付き合いたいんだ。

親友のドンへは"とりあえず
付き合ってみればいいのに"
そう言うけど俺にはそれは無理。


"いまどき珍しい"って

"モテるのに勿体無い"って

言われるけど


いつか好きな人ができて

それで
お互い好き同士で付き合いたいんだ。


それまでは彼女いない歴を
更新し続けるつもり。




…、



それよりも



…シムさんを頼れって
頼られたシムさんは
迷惑に決まってるじゃん。

シムさんは社交辞令で
「何かあったらいつでも言ってきてね。」
なんて
笑顔で言ってくれたけど。


そう。

社交辞令にきまってるんだ。

期待しない様にしないと。

って、

期待ってなんだよ。

何を期待してるんだ?俺は。




…、それにしても
綺麗だったな。


シムさん…。


クラスの女子なんて比べものに
ならない。







あんな人がいるんだ…。



社交辞令かもしれないけど
シムさんに頼れたらいいな。

風邪ひいたりしたら
シムさんは優しく看病してくれそうだよな。


って、


だから
シムさんは男なのに。



変な俺。



なんだかシムさんの事が
頭から離れない。




なんてシムさんの事ばかり考えていたら


「ユノ

カレー出来たから
後で温めて食べるのよ。

お母さんもうそろそろ帰るから。」


母さんがそう言って
帰り支度を始める。



「え?
もう帰っちゃうの?」

「そうよ。
だってお母さん明日は
お父さんの所に行かなくちゃいけないから。

これからはお母さんがいないんだから
ユノ、しっかり生活してくのよ?
怪我には気をつけて
サッカー頑張ってね。」

そう笑顔で言う母さんの
瞳は潤んでいて

俺は急に不安と寂しさが襲ってきたけど


「うん。
俺は本当に大丈夫。
母さんこそ新しい土地で
頑張って。」


平気なフリをして答えたんだ。




それから




母さんを駅まで見送って
部屋に戻ると

さっきまで賑やかだったのが嘘の様に
部屋の中は静まり返っていた。


…、今日から1人暮らし。


起きた時、美味しい朝ごはんは
用意されてない。

洗濯も掃除も

何もかも自分でやらなくちゃ
いけないんだ。


…何より寂しい。


寂しいなんて
母さんには
口が裂けても言わないけど。


母さん、さっき泣きそうだった。

母さんの顔を思い出すと
ツンと鼻が痛い。



…。俺ってこんな寂しがりやだったっけ?


…、しっかりしろ。俺っ。



楽しいはずの一人暮らしだろ。







とりあえずはお腹も空いてきたし
カレーを食べよう

そう思った


その時

ピンポーン。



ピンポーン。

いきなり静かな部屋に
インターフォンが鳴り響いた。


わっ。






び、びっくりした。



誰だろ?

今日引っ越すってドンへ達には
言ってあるけど
まさかいきなり訪ねてくるわけがない。



勧誘とかだったら面倒だから
居留守を使うつもりで
俺はそーっと
インターフォンの画面を見た。


すると


えっ!?


嘘。

何で?












そこには




何故か気になって仕方のなかった



綺麗なシムさんの姿が写っていたんだ。













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☆チャユノです☆

皆さん♡こんばんは♡

ユンホ君のイメージは
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サッカー部
17歳








※拍手コメントを下さった

し○っちょさん♡
k○i○oさん♡
le◯nさん♡

コメントをありがとう♡
とっても嬉しかったです*\(^o^)/*
コメ欄を閉じてるのでお返事は
出来ませんが
楽しく読ませて頂きました(*´ω`*)♡


コメ欄はお返事ができる時に
オープンにしますね(*^^*)




ではではまたお話しが
書けた時に♡










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