封印愛 12

2016.04.26 (Tue)














ユノヒョンの親友のドンへさんは
とても人懐っこくて話しやすい人だった。


初対面だけど
初対面な気がしなくて。


最初こそ"チャンミン君"って
呼んでだけど
もう既に呼び捨て。




「チャンミンは
新入社員かー。

初々しいしいなー!

ふっ。俺の5つ下かー。

何かあったら
俺の事も頼っていいからな?」





「あ。はい。
ありがとうございますっ。」



それで

「チャンミンは綺麗だなー!」

いきなりそんなセリフ。


「え?」

「ドンへ
変な事言うなよ。

そんな事言われたら
チャンミン困るだろ。」


そしたらユノヒョン
ドンへさんを咎める様に言う。




「あ、ごめん。ごめんっ。
けどさ、

俺の周りの女の子より
綺麗って言うか。
清楚って言うか。


チャンミン、気をつけろよ?

都会に変な奴がいるから。」




「っ…ドンへ、
酔っ払ってるかのよ?

お前、俺と一緒で
アルコール弱いんだから
もう飲むなよ。」


今度はユノヒョンはそう言って
ドンへさんのグラスを
取り上げた。

…。



ユノヒョンが
答えるから僕は
返事をしそびれてしまった。

まあ、いいか…。








それから
ユノヒョンとドンへさんは

これから社会人の僕に
仕事の大変さだったり
やりがいだったり
いろいろ教えてくれた。



それがなんだか楽しくて。


二人とも仲がいいんだな。




ふふ。


ドンへさん
ワインを二杯飲んだだけで
顔が真っ赤。




ドンへさんもユノヒョンと
一緒でアルコール弱いんだ。



スーツが似合う
イケメンサラリーマンの
二人がお酒弱いなんて
可愛いなあ。



僕はそんな事を考えながら
二人のやりとりを聞いていたんだけど




「ユノも心配だろ?
こんな綺麗な子が都会で
暮らすのは。」




ドンへさんはまた僕を綺麗って。


だからドンへさんに
返事をしようとしたんだけど






「…っ。

ドンへ、お前しつこいって。

チャンミン
気にしなくでいいからな?」

なんだか焦った様な
ユノヒョンに


「うん。
ユノヒョン。
大丈夫ですよ?」



そう答えた。













…、"綺麗"か…。




僕はよく綺麗って
言われたりする。


自分ではよくわからないけど。


…、


でも

…、綺麗って
言われるのあまり好きじゃない。


嫌なことを思い出す。





…、僕は写真を撮るのが趣味で
大学時代カメラサークルに所属していた。


その中でも特に気が合う友人がいて。




ある日その友人と
二人で並んで
暗室で現像していた時


「お前綺麗。

マジで綺麗。


ね、俺と付き合わない?」


そう言って


「え?」

「チャンミンの事
ずっと好きだった。

ね、付き合おう?」


にじり寄ってきた。



その時の

彼の僕を見つめる視線が
嫌で嫌で堪らなくて。



"そんな気ない。
付き合わない"って

言ったら

むりやりキスして
こようとして。



僕は彼を思いきり
突き飛ばして逃げたけど

本当に怖くて。












後から知ったけど
彼はゲイだったんだ。









それ以来


僕は


"ゲイ苦手症候群。"



…、男の人に綺麗って
言われるとその時の事を
思い出して嫌な気持ちになる。






でも

ドンへさんに明るく
言われると

綺麗ってなんか嬉しいって
言うか。

褒め言葉に聞こえて



「ドンへさん?

僕は男なんで
綺麗じゃなくて
かっこいいって言ってくださいね?」


そう軽く答える事ができたんだ。











あー。

だけど
外で飲めるっていいな。

たまの事だから
たくさん飲もう。



前に親友のミノに



「…、チャンミンは
無意識かもしれないけど
酔うと誘ってるみたいな感じになるよ。


なるべく隙は見せない様に
しないと。」


そんな事を言われた。

自分ではそんなつもりがなくても
そんな風にみられるなら
外では飲んだらダメだって。




今日は
ユノヒョンと一緒だから
安心して飲める。






…、







…、それにしても

ユノヒョンは


意外にもスキンシップが
激しい。




ユノヒョンが
化粧室に行くって席を立った時


ユノヒョンはドンへさんの
頭をくしゃってして



「ドンへ、
俺が席外してる間に
アルコール注文するなよー。

…余計な事を言うなよ。」


って。



余計な事?


なんだろう。

二人だけの秘密かな…。










化粧室から戻って来た時も



「ただいまー。
余計な事言ってないよな?」



そう言いながら
ドンへさんに軽くバックハグ。





また余計な事とか。




僕に知られたくない事でも
あるわけ?












…、ふーん。



そっか。


そうなんだ。



ユノヒョンは親しい人には
頭くしゃってしたり



バックハグしたり
するんだ。





…ふーん。












…、



いいな。



ドンへさん。







ドンへさんが羨ましい。



あ…。



…、。



まただ。



また変な気持ち。


そもそも
ユノヒョンには彼女がいるのに。







っ…。








僕は頭をブンブン振って





変な気持ちを打ち消す様に



「ユノヒョンっ。
ビールおかわりっ。」





そう言ったんだ。

















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チャユノ

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