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プラトニック 45

2017.04.25 (Tue)





「ユノ
今日もあの人は来ないの?」


ドンへと別れて俺はバイト。



ユニフォームに着替えて事務所に
入ると
今日も事務所に店長だけがいて
俺の顔を見るなり聞いてくる。


そんなにチャンミンが気になる?



「え?
…あー…。

はい。
また残業で来ないと思います。」





残業だけじゃなくて
キュヒョナさんのお世話もあるから。

ま、そこまでは言わないけど。



すると


「…そっか。残念だな。」


心底残念そうな顔をして
店長は俺を見たあと


「…、ユノ?
どうかした?」



そう聞いてきた。


「え?」



「なんか元気ないけど…。」


「別にそんな事ないですけど。」




「…、明らかに元気ないと思うけど。

ふっ。
"あの人は誰にも渡しません"とか

威勢のいい事言ってたユノと
違う人みたいだけど?」


…、

それを言われると耳が痛い。




だよな。





チャンミン本人には
"好き"の一言が言えないくせに
店長には大きな口たたいて。


カッコ悪。

だけど仕方ないじゃん。





「…、あの人には
好きな人がいるんです。」





「え?」






「ずっと長いこと好きみたいで。

それで俺、告白できずに
いるんです。」


それでつい
いい訳がましい事を言ってしまった後
後悔する事になる。


「…、そう。

好きな人がいたんだ。
でも恋人はいないんだよね?

だったら俺にも
チャンスがあるって事だよな。」


「え?」

「今は誰のものでもないんだから。
…急がないとな…。」







"急がないと"




それってどう言う意味?



あ…。

どうしよう。

俺余計な事言った?

まさか店長の事
煽った?


あー、何、俺は余計な事を
言ってんだよ。



それから




店長の事で頭がいっぱいの中


なんとかバイトを終えて
家へと戻ってきて


疲れ果てて


そのまま寝室のベッドに
横になった。



…、
それにしても




店長のやつ
どうやってチャンミンに
近づくつもりなんだろう?


…来週のワインパーティーで
チャンミンがフラフラしない様にしないとな。





もうチャンミンの事で
気持ちはぐちゃぐちゃだ。



…、



チャンミン
今日も店に来てくれなかったな。

バイト始めてから
チャンミンが来るのが日課に
なっていたからなんだか寂しい。






しかも今日は
LINEもくれなくて。


…、そりゃそうか。

チャンミンが店に来る事は
約束してるわけじゃないし。






…家にはもう帰って来てるのかな?




チャンミンに会いたい。

iPhoneを手に取り画面に目をやると
すでに22時半。








別に今までだって用がなくても
お互いの家に行き来してたんだから
チャンミンに会いに行こうと思えば
行けるけど


チャンミンの友達が来てるのに
それはできないよなあ。







今ごろキュヒョナさんの
世話してるのかな?






一緒に夕飯食べてるのかな?

…俺の大好きな
チャンミン特製カルボナーラだったりして。




なんて
またネガティブになってるところに


ピンポーンと


インターフォンの音が鳴る。






…、もしかして
チャンミンっ?




チャンミンだよな?



俺はそう思ってリビングにある
インターフォンのディスプレイを
見るのももどかしくて
そのまま寝室から廊下へ出て


玄関へと行って扉を開けると









その先には
会いたかったチャンミンの姿。




…ヤバイっ。


なんだか泣きそうなくらい
嬉しい。





チャンミンに会えただけで

こんなにテンションがあがるなんて
俺も本当に重症だよな。




「こんばんは。
ユンホ君、夕飯はもう食べたよね?


レストランで
まかないが出るもんね。」


チャンミンの優しい話し方
優しい笑顔に癒される。



「あ、うん。
でも今日はあんまり食欲なくて
食べれなかったんだ。」


「え?食欲ないなんて
どうかした?
大丈夫?」



チャンミンは心配そうな顔。
そんな顔も愛おしくて。






「…うん。大丈夫。」

「…、本当?
ちゃんと食べないとダメだよ?

ね、じゃあ
うちで一緒に夕飯食べよ?」

「え?」

「ワンパターンだけど
カルボナーラ作ったから。」


それで



チャンミンの家に来たのは
いいんだけど



キュヒョナさん…、


この人なんか嫌いかも。



だって


キュヒョナさんは
さっきからチャンミンを
召使いみたいに使ってる。




テーブルの上には
チャンミン特製のカルボナーラ。

そのほかは遅くまでやってる
スーパーで買ってきたって言う
彩りのいいお惣菜が並んでいて。


カルボナーラはともかく
お惣菜はチキンだったり
ローストビーフだったりと
カットされてるもの。

多分チャンミンはキュヒョナさんが
利き腕じゃない手でも
フォークを使って
食べやすそうなのを選んできたんだ。

それなのに



「ね、チャンミンっ
ローストビーフ
食べさせてよ。」

わがまま言って。


「はいはい。
はい。どうぞ。」


そんなわがままに付き合って
チャンミンはキュヒョナさんに
食べさてあげちゃって。



「ん。おいひい。…、」







…子供かよ。






「もうキュヒョナ?
自分でたべれるのは自分で食べてよ。」


「食べられないから
チャンミンに頼んでるんだろ?
あ、生春巻きも食べたい。」

「生春巻きは
怪我してない方の手で食べれるでしょ?」



チャンミンも流石に呆れ顔。





そんな目の前のふたりに


「…、仲いいんですね。」


思わず出てしまった言葉。





すると



「え?
あー。まあね。


ふっ。俺、チャンミンのことなら
何でも知ってるよ。

なんか聞きたい事あったら
教えてあげるけど。」



なぜかいきなりキュヒョナさんは
俺にそんな事を言ってきて



「え?」



「ちょっと、キュヒョナ
何勝手な事っ…」


チャンミンの言葉を遮る様に



「チャンミンは
一年以上ずっと片想いしてるんだよね。」


って。




「知っ てますよ。
でも告白出来ずにいるんですよね?」




「うん。

…、俺は
その相手も誰だか知ってるんだよね。」


え?




やっぱりそうなんだ。
きっとチャンミンはその人の事を
キュヒョナさんに
いろいろと相談してるんだ。



ドンへの言う事は
検討はずれだったってわけだ。



チャンミンがキュヒョナさんを
好きだなんてさ。


そんな事を思ってると



「告白すればいいのに。

俺はその相手もチャンミンの事
好きなんじゃないのかなって
思ってるんだよね。

だから昨日、チャンミンに
告白した方がいいって
言ったんだけど。」


キュヒョナさんから
予想外の言葉に息がつまる。




「キュヒョナっ…
いい加減な事言わないでっ。

…ユンホ君、
ごめっ。

キュヒョナ、ちょっと酔ってて。

なんでもないから。


キュヒョナ?それ以上
しゃべらないでっ。

そんなわけないんだからっ…。」




チャンミンは慌てた様にして
俺に言うけど
全然耳に入ってこない。






ドクン


ドクンっ




ウソ…。



チャンミンの好きな人も



チャンミンを好き?









それじゃあ両想いって事?




チャンミンがその人に告白をしたら



チャンミンは他の誰かのものに
なってしまう?





嫌だ。




そんなの嫌だ。














俺はキュヒョナさんの言葉に




頭が真っ白になった。




だけど



言わないと。



この前チャンミンが
江ノ島のホテルで泣き出した時に
俺は応援するって言ったんだ。









だから




「だったら
チャンミン、告白したら?


俺、応援するって言ったじゃん。


ね、チャンミン。


これからはその人に
抱きしめて貰ったら?」






俺は





涙が零れ落ちるギリギリのところで







笑顔でそう言ったんだ。















------------------------------------------------



☆皆さんへ☆

こんばんは♡ チャユノです。

早速ですがお知らせがあります。

こんな場面で申し訳ないのですが
明日からしばらく
お休みさせて頂きます。
TILL2参戦とGWが続くため
お話しを書く時間を全く取れません>_<
本当にごめんなさい>_<

GWが終わって落ち着いたら
すぐに再開するので
その時はまた覗きにきてくれたら
嬉しいです(*^_^*)


それからいつもたくさんの
拍手、応援ポチ、
温かいコメントをして下さって
ありがとうございます(^-^)
応援してくれる方がいたから
頑張ってこれました。
感謝の気持ちでいっぱいです(*^_^*)
「プラトニック」のふたり、
最後までよろしくお願いしますね♡

ではでは、皆さんも
楽しいGWを過ごして下さいね♡
TILL2に行かれる方は思い切り
楽しみましょうね*\(^o^)/*





つけたし♡ 今日も
「読んだよー」の拍手を頂けたら
嬉しいです(*´ω`*)♡






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プラトニック 44

2017.04.24 (Mon)






次の日




部活が終わってバイトの時間まで
ドンへに話を聞いて貰いたくて
俺のマンションへ来てもらった。






「ドンへ、コーラ。
あとお菓子適当に食べて。」


「ん。
さんきゅー。」




それからソファーに二人で並んで
俺は最近の出来事をドンへに話した。




…、




「え?
チャンミンさんの友達が
チャンミンさんの家に泊まりに来てるの?」


「うん。昨日から。
キュヒョナさんっていうんだけど
利き腕を怪我したとかで
チャンミンがお世話するんだってさ。」

「お世話って…、
そのキュヒョナって人
彼女とかいないの?
それか実家に帰るとかさー。」

「それができないから
チャンミンが世話するんだろ?」


「あ、それもそうか。
けど、ユノ、それでいいの?」

「え?
いいのって言われても
仕方ないじゃん。

…、けどキュヒョナさんチャンミンとは
気を使わない仲って感じでさ。

…、なんか嫉妬しちゃって。

ふっ。
ただの友達に何嫉妬してんだよな?

同性を好きになると
同性の事も嫉妬の対象になるって言うか…。

本当厄介だよ。」




…、それに
意地悪された気もするし。




「友達か。
な、ユノ、
チャンミンさんの好きな人って
そのキュヒョナさんって事はない?」


「えっ?」



「だってさー
チャンミンさんの好きな人って
会社の人で友達なんだろ?

で、相手はチャンミンさんの気持ちに
気がついてない。

それに同性だからこそ
チャンミンさんは
告白できないとかそんな可能性も
あるんじゃないの?」



俺はドンへの言葉に
固まった。



好きな人が会社の人だとは
チャンミンは言ってないから
そこは定かではないけど






チャンミンが同性を好きだとか
考えた事もない。



チャンミンが
キュヒョナさんを好き?



まさか。

そんな筈はない。

俺の勝手なイメージだけど
チャンミンの好きな人は
抱きしめたら折れてしまいそうな
華奢で綺麗な女性。



そんな女性が似合う。








…まあチャンミンは
同性に好かれるタイプでは
あるけど…。


とは言え

チャンミンが同性を好き?



だけど
ありえない事もないのかもな。






チャンミンは
誰かを守るっていうよりは
誰かに守られるイメージ。









確かに昨日キュヒョナさんと
仲がよさそうだったし

その可能性もあるのかも。




…あ…




そういえばチャンミンは
好きな人に
お兄さんぶってるとか言ってたよな?

と言う事はキュヒョナさんはないかな。


そう頭をよぎったところに







「あ、でも、ユノっ。
その考えだとさ

チャンミンさんの好きな人が


ユノって可能性もあるんじゃない?」



え?


チャンミンの好きな人が俺?






ドンへの検討はずれな台詞に
俺は心底呆れた。



「…、いやだから

ドンへ?
お前何言ってんだよ?

そんなわけないだろ?

チャンミンは好きな人を思って
江ノ島のホテルに泊まった日
泣いてたんだ。


その相手が俺のわけがないだろ?


はあ…。


全くドンへの言う事は
アテにならないよ。


…、もういいよ。
聞いてくれてさんきゅ。」




「ちょっ、ユノ何その
脱力した様な顔は?
俺の方が恋愛の先輩 なんだぞ?」


「恋愛に先輩も後輩もないから。」

「…、そんな事ないしっ。



てかさ、
そんな事よりユノは
いつ告白するんだよ?


そのキュヒョナさんが
チャンミンさんの好きな人かどうかは
わからないけど

バイト先の店長もチャンミンさんの事
狙ってるんだろ?

モタモタしてると
チャンミンさん取られちゃうぞ?」


「…わかってるよ。


それで俺だって焦って早く告白しよう
って
思ったりもしたけど

このまま友達でいられるなら
それもいいかなって… 。」




自分でもどうしたらいいのかわからなくて
気持ちが揺れまくり。



「何言ってんの?
今はチャンミンさんに恋人が
いないから
ずっと友達でもいいなんて言えるんだ。


…、例えば
店長とチャンミンさんが
付き合い出しても
ユノはチャンミンさんと友達で
いられるのかよ?

チャンミンさんだって
好きな人がいても
店長みたいな大人なイケメンに
言い寄られたら
付き合う事あるかもよ?


俺も店に行った時見たけど
あの店長かなり
恋愛に慣れてる感じじゃん。


…、



お前さ

チャンミンさんが店長に抱かれて
帰って来て

普通の顔して会えるわけ?」









チャンミンが店長に抱かれる?








それは


絶対に



無理だ。






「…、そんなの嫌だ。」



「だろ?
だったら気持ち伝えないと。

チャンミンさんに好きな人が
いようと

今はフリーなんだぞ?



一年以上も片想いしてるんだろ?


それ程好きなら好きって言わないと
絶対後悔するぞ?


勇気出して気持ち伝えろよ。

な、ユノ?」



ドクンっ


ドクンっ…、



俺はドンへの言葉に
心臓が痛くてどうしようもない。



ドンへの言うことはもっともだ。







だけど怖い。







だってチャンミンに



気持ちを伝えて


困った顔されたら?



拒絶されたら?


俺の大好きな
フワフワマシュマロ笑顔が
歪んだら?







伝えなければ



寂しい時は抱きしめて貰える。



チャンミンの事を
抱きしめることも出来る。





変な関係かもしれないけど



それが今の俺にとって
幸せな時間なんだよ。





だから




もう少しだけ




この居心地のいい関係でいたいって





思ってしまうんだ。















-----------------------------------------------
拍手コメントを下さった

しまっ○ょさん♡ み◯チャンさん♡
le◯nさん♡ Miy○さん♡

いつも楽しいコメントありがとう(*´ω`*)♡
同じことばかり書いてるけど
本当に励みになってるよ୧꒰*´꒳`*꒱૭✧






改めて皆さん♡こんばんは♡

ユンホ君の気持ちは揺れてますね(^^;;
でも好きだからこそなんですよね。
なんせユンホ君は初恋なのでヾ(*´Д`*)


ではでは今日も
「読んでるよー!」の
拍手を頂けたら嬉しいので
よろしくお願いしますね(*^_^*)


ランキングポチも押してくださって
ありがとうございます♡


☆チャユノ☆






"もう少しだけこのままで…"
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プラトニック 43

2017.04.23 (Sun)




家を飛び出したはいいけど
キュヒョナさんの家なんて
知らなくて。



それでチャンミンに
電話をしようとしたその時
iPhoneのバイブが鳴って

画面を見るとチャンミンからの着信。



「もしもし?ユンホ君?
今どこ?」

「マンション出たとこ。

ね、チャンミンに
会いに行ってもいい?
キュヒョナさんの家ってどこらへん?」



少しの間の後


「…、でもユンホ君。
もう夜の11時だよ?
明日も学校でしょ?」


チャンミンは
キュヒョナさんが側にいるからなのか
遠慮がちに言う。






あ…、



俺は自分の子供さ加減に我に返って
飽きれた。


チャンミンはキュヒョナさんの家に
遊びに行ってるわけじゃないのに。

キュヒョナさんが利き腕を
使えなくて困ってるから行ってるんだ。




ただでさえ残業で疲れてる筈。

それなのに俺が行くなんて
困るに決まってる。


だいたいキュヒョナさんに
何て言って家を出てくればいいんだよ?

同じマンションに住んでる弟みたいな存在の俺が
夜遅くに寂しいからって
自分に会いに来るなんて
チャンミンがキュヒョナさんに
言えるわけない。





会いたいからって
相手の迷惑考えないなんて

本当に最低だ。





「…、あ。
そ、そうだよな?

ごめっ…。
ごめん。チャンミンっ。

俺、やってるんだろうな。
忘れて。
…、
家に戻るよ。」


「…う、うん。
ごめんね?」


「チャンミンが
あやまることないよ。

…、キュヒョナさんのお世話
頑張って。」


「うん。
ありがとう。」


「…おやすみ。」


「おやすみなさい。」




結局


マンションに逆戻りの俺は
自己嫌悪でいっぱいで

ドサッとソファーに
仰向けに寝転んで天上を見上げる。



なんだか寂しいだけじゃなくて
悲しくもなってきた。




…、


変なの。




チャンミンを好きになるまで
ここまで寂しい気持ちなんて
なった事ないのに

たった一日チャンミンに会えないだけで …。



でもチャンミンは俺が寂しいのは
他に好きな人がいるって
思ってるんだよな。



違うのに。




チャンミンの事をこんなに
好きなのに。



…、なんかダメだ。
いろいろ考えちゃって
落ち込む。


それにしても、みんな恋をしたら
どのタイミングで告白をするんだろう?


振られてもいいって
気持ちで告白するの?



そういえば俺は
今まで俺結構な数告白されてきたけど
簡単に振ってきたんだよな。


自分が恋した事がなかったから
相手の気持ちなんて考えもしなかった。


…、


傷つけてきたんだなって思った。


チャンミンに告白したら
俺が傷つく番なのかもな…、



そんな事考えていたらウトウトしてきて


いつの間にか
意識がなくなっていた。








どれくらいの時間が立ったんだろうか。



ピンポーン



ピンポーン




静まり返った
部屋にインターフォンの音が
鳴り響いて
びっくりして飛び起きた。





時計を見ると深夜0時前。



…、




こんな時間に誰だろ?


恐る恐るインターフォンの
ディスプレイを見ると


うそっ。



チャンミンっ?



俺は玄関まで走る様にして
急いで扉を開けると


チャンミンが




「…、やっぱり
来ちゃった。」


フニャっとした笑顔で
言うもんだから

嬉しくて



本当に嬉しくて


愛おしくて


チャンミンの腕を掴んで

抱きしめた。






あー…。




やっぱりあったかい。

チャンミンの温もりは
安心する。


このまま朝まで抱きしめていたい。




でも


「…、ユンホ君?

ごめんね。

…、今日はもうこれで終わり。」


チャンミンはそう言いながら
俺の背中をポンポンってして

身体を離した。




「…少しは落ち着いた?」

「うん…。ありがとう。
落ち着いた。」


そう答えつつも

まだチャンミンの事
抱きしめていたいのに






「…、じゃ、僕行くね?
マンションの下に
キュヒョナ待たせてるから。」


って。



「え?」

「キュヒョナの車で
帰ってきたんだ。」



チャンミンがそう言ってドアを
開けると
その先にひょっこりと人影が現れた。



「こんばんは。
へぇ。君がユンホ君?」







いきなりのキュヒョナさんの訪問。




「ちょっと、
キュヒョナ、なんで勝手に
来るの?

車で待っててって言ったのに。」


「だってさー
いつもチャンミンから
ユンホ君の事聞いてるから
どんな子か知りたいじゃん。」


え?

チャンミンが俺の話しを?



…、どんな話しをしてるのかな?



やっぱりただの友達?


気になる。



「ハハ。

…、だけどさっきチャンミンが
ユンホ君の事が心配だから帰るって
言い出すから驚いたよ。


まるで
恋人に会いに行くみたいに。」




「っ…/////、
だからっ…キュヒョナ変な事
言わないでってば。」


「ふっ。
本当のことじゃん。


それにユンホ君が引っ越して来てから
急に付き合い悪くなったしさ。」


「…ちょっ、そう言うのいいからっ。

キュヒョナ、


ほら、行くよ?

ユンホ君、じゃ、
またね。」



何言ってんだよ。


キュヒョナさんだって
チャンミンが他の誰かを
好きなのを知ってるくせに

チャンミンをからかうキュヒョナさんに
ちょっと無神経なんじゃないかな
って思った。


もちろん顔には出さないで




「あ、うん。
…、

あ、あのっ、キュヒョナさんも
お大事にして下さい。」



俺はそう答えたんだけど






「ありがとう。ユンホ君。

…、あ、そだ。



しばらくチャンミンの家で
お世話になる事になったから
よろしく。」




「え?」



キュヒョナさんは
なんだか楽しそうな顔をして
そんな事を言う。






それで

「チャンミン、

今日は

一緒に寝よっか?」


ふざけた感じで
甘えた台詞。



そんなキュヒョナさんの
怪我をしていない方の腕を掴んで
チャンミンは



「わかったからっ…。
ほら、もう行こう?」


キュヒョナさんを
玄関から連れ出す。




…、ふーん。




仲いいんだ。








そうだよな。


キュヒョナさんとは同期入社って
言ってたもんな。










"一緒に寝よっか"



冗談なのか本気なのか
わからないけど







俺は



俺よりもチャンミンと仲のいい



キュヒョナさんに




嫉妬の気持ちで







いっぱいになったんだ。



















---------------------------------------------

拍手コメントを下さった

k○i○oさん♡ le◯nさん♡
み◯チャンさん♡ じゅ◯ぺ◯さん♡
mi◯hi◯onさん♡ Miy○さん♡

いつもありがとね(*´ω`*)♡
またまた楽しいコメに
笑っちゃいました(≧ω≦)
本当に大切に読んでます(*^_^*)
そろそろユンホ君も
告白しないとダメだよね(^ω^;)




改めて皆さん♡こんばんは♡
ワインパーティーやら
キュヒョン登場でユンホ君は
更にヤキモキです(^^;;


ではでは今日も「読んだよー!」の
拍手を頂けたら嬉しいので
よろしくお願いしますね(^-^)


☆チャユノ☆






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プラトニック 42

2017.04.21 (Fri)






店長がライバル宣言をした
次の日チャンミンは
レストランへ来なかった。


理由は残業で帰りが
遅くなるとただそれだけの事。
さっきチャンミンからの
LINEにそう書いてあった。


それなのに
店長は俺を疑う。

「…、今日はあの人
来ないんだ。」


「はい。残業って
言ってました。」

「…本当に残業?
ユノがここに来ない様に
仕向けてない?」



「そんな事しませんよ。
本当に残業で帰りが遅いんです。


それより店長
ワインパーティーとか何ですか?
職権乱用じゃないですか?」




「また職権乱用なんて言う。
人聞きが悪いなあ。

そんなんじゃないよ。

別に彼だけ
誘ったわけじゃないし。

ワインが好きそうなお客様
何人かに声をかけたんだよ。

んー…、
なんて言うか営業だよ。」


「営業?」


「そう。営業。

ワインパーティーの主催は
いつもワインを
注文してる取り引き先なんだけど

招待したお客様に
新作ワインを飲んでもらって
評判がよければうちの店でも
お出ししようと考えてるんだ。

それにお客様に楽しんで貰えたら
うちのレストランにも
また来て貰えるしね。」



ふーん…。
そんなもんなのかな。
レストラン経営も
いろんろ大変なんだな。


「そうなんですか。

…でも店長があの人を
誘ったのには
下心がありますよね?」


絶対に店長は
下心ありだ。


「…、ふっ。
それは否定はできないかな。

俺はあの人に
恋したって言ったよね?
だから下心はあると言えばある。」


そう店長が微笑む顔が

なんだかとても余裕な感じに
見えて俺は焦る。




「…、俺も
言いましたよね?

あの人は
誰にも渡しませんから。

そのワイン パーティー
俺も行ってもいいですか?」



「え?
…、いやユノはまだ未成年だし
連れていくわけにはいないよ。」



「別にアルコール飲まなけれは
かまいませんよね?」


「んー…、
それはそうなんだけど…。」


「お願いします。
社会勉強として
連れて行って下さい。」


「んー…。そうだなあ。
…わかったよ。

パーティーは
店の定休日の来週の火曜日だから。」



よし!
これでフワフワチャンミンを
店長から守る事ができる!






そしてそのパーティーには
ドレスコードがあるとかで。


女性はワンピースかドレス。

男性はスーツ。







スーツなら俺も大人っぽくなるし
チャンミンとパーティーなんて
なんだか楽しみになってきたな。










でも楽しい気持ちは
チャンミンからのLINEで

一気に落ちる。


バイトを終えて更衣室で
iPhoneをチェックすると



"今日は会社の同僚の
キュヒョナの家に泊まるね

戸締りには気をつけてね"




メッセージにはそう書いてあった。


…、え?

何で?


俺は理由が気になって
速攻チャンミンへ返信したんだけど



"キュヒョナさんのとこに
泊まるんだ?
何かあった?"







すぐには返信がこなくて
自宅マンションに着いて
しばらくしてから
チャンミンから電話がかかってきた。


俺は急いで
iPhoneをタップする。



「もしもし?
ユンホ君?今家?」

「うん。
ちょうどバイトから帰ってきたとこ。」

「そう。
お疲れ様。
戸締りには気をつけてね。」




チャンミンの優しい声に
ホッとするも束の間。



「うん。大丈夫。
それよりどうしたの?

急に泊まるとか…。」




「あ、うん。
キュヒョナね、転んで手を怪我して
今日会社を休んだんだ。」



「え?怪我?」

「うん。
それで僕がキュヒョナの分の
仕事をしたから残業になったんだけど…。」

「そうだったんだ。」


「うん。
あ、でも骨折とかじゃないから
大丈夫。一週間くらいで
よくなるみたい。」


「…、そっか。」

「うん。

ただ利き腕が使えなくて
かなり不便で。

包帯でぐるぐる巻きで

携帯もパソコンも使えないし
洋服のボタンも一人で留められないって言って。」



…、え?




それでチャンミンは小声で

「キュヒョナ
今付き合ってる人いないし
僕がしばらくキュヒョナのお世話
してあげる事になったんだ。」



そんな事を言った。







お世話?


何それ?


チャンミンがキュヒョナさんの
服の着替えまでするの?



すると


「あ、キュヒョナが
バスルームから出てきた。


…着替え手伝わないと
いけないから

ユンホ君またね。」



チャンミンはそう言って
電話を切った。



は?



うそだろ?



店長だったりシウォン先輩だったり
次から次へとなんなんだよ?






今度は会社の同僚の
キュヒョナさん…。







なんて


怪我じゃしょうがないよな。


それにキュヒョナさんは
ただの友達。

心配する事はない。




だけど

…そっか。



今日は
会えないのか。








昨日チャンミンの事を
抱きしめに行って


そのあと夜遅くに
自分の家に帰ってきてから
そのまま


今日はチャンミンに
会ってない。




丸一日会ってない。




そう思ったら無償に
会いたくて
寂しくなってきて。




だって、昨日おとといと
二日間一緒にいて

何度も抱きしめ合ったんだ。




今日も"寂しくなった"
を口実にチャンミンに
抱きしめて貰いたかったのに。



…、会いたい。


会えないとなると
会いたくて。




10分でもいいから
会いたくて。



そう思ったらその気持ちを
抑えられなくて



俺は





"寂しいから
抱きしめに行く"







変な日本語の
メッセージをチャンミンに送って



家を飛び出したんだ。






















--------------------------------------------
拍手コメントを下さった

le◯nさん♡ yu◯iさん♡
しまっ○ょさん♡ ア◯…☆さん♡
きな◯さん♡ Miy○さん♡

いつもありがとね(*´ω`*)♡
コメ欄クローズの時は
返信できないけど温かいコメントに
本当に元気を貰ってるよ*\(^o^)/*







改めて皆さん♡こんばんは(^-^)
ユンホ君の恋する気持ちは
止まりません(*´艸`*)
チャンミンに会えます様に♡


※ 明日はお休みです。
次の更新は明後日の日曜日です。

皆さんも楽しい週末を
過ごして下さいね(^o^)/


☆チャユノ☆





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プラトニック 41

2017.04.20 (Thu)





うそ…




いきなりのチャンミンの
出迎えに
俺の思考も身体もついていかなくて。



だって

抱きしめて欲しいはずの
チャンミンなのに

抱きしめられてるのは俺で。


しかも
こんな玄関で。


まるで久しぶりに
再開した恋人みたいだ。





「チャンミン?
…、そんなに
寂しかった?」


「うん。」


「…、そっか。
…でもチャンミン?
とりあえず部屋にあがってもいい?」


「え?

っ…、あ、うんっ。

ごめっ…、

ごめんね?
いきなり抱きついて。」


チャンミンは慌てて俺から
離れた。


…、顔が真っ赤だ。



ドクン


ドクン


俺も身体中が熱い。



それから場所を変えて
俺たちはまた向き合って
ソファーに座ると


「……、ね
早く抱きしめて。」



「うん…。」




今度は俺がチャンミンを
引き寄せて抱きしめる。



昨日から続く何度目かのその行為に
"変な俺たち"とも
思わないわけでもないし


チャンミンはの寂しい理由は

"好きな人の事を想って"

の事だからやっぱり切ない。



だけどチャンミンと
こうしていられるなら
今はいいって思う。









「…、ね、チャンミン
もしかして酔ってる?」



「…うん。
酔ってるかも…。」


「…、酔った勢いで
俺をオーダーしたの?」

「違う。
…、オーダーした時は
飲んでなかったし。」


「じゃあ何で?」

「…何でって言われても。
寂しくなったから。

ユンホ君だって
江ノ島からマンションに
戻ってきてすぐ寂しくなったから
抱きしめてって言ったでしょ?」

「…、それはそうだけど
あの時は
なんかずっとチャンミンと
いたから離れるのが寂しくて。」


「え?」


ヤバイ。

何、本心言ってんだよ。


「あ、
や、何言ってんだろ。俺。

それより、チャンミンは
もう抱きしめてくれなくて
いいって言わなかったけ?」


俺は慌てて話題を変えた。
すると


「…言った。
だってユンホ君が意地悪言ったから。」





「意地悪?」


チャンミンは俺の腰に
両腕をギュッとしたまま


身体を少し離して
俺を見る。


それで



「…、抱きしめてくれるのは
ユンホ君に恋人ができるまでの
期限付きなんだよね?」


「…あー…。」



「…、 僕ユンホ君に告白した方が
いいって言ったけど

…、やっぱり
告白しない方がいいな。」


え?

それってどういう意味?


寂しい時に慰めて貰いたいから?






「…、チャンミンは?

チャンミンはこの先どうするの?

好きな人に気持ち伝えないの?」




「…うん…。

どうしようかな?

告白してうまくいかないなら
告白しないで友達のままの方が
その人とずっと一緒にいられるし…。

その方がいいかな。


ねえ、告白はしない方がいいって
ユンホ君もそう思わない?」


そんな事を言ってきた。






なんだよ。



何、恋の相談受けてんだよ。




「うん…。
そんな選択もあるかもね。

…、俺もそうしようかな。」




で、何真面目に答えてるんだよ。


「本当?ユンホ君も
告白しない?」


「うん…。
どうしようかな。」


「…、しないで欲しいな。
そしたらずっとユンホ君
こうして抱きしめてくれるんだよね?


期間付きじゃなくて
無期限に。」


「うん…。
チャンミンが寂しくなったら。」



こんなの


お互い傷の舐め合いみたいで
よくない


そう思うけど
トロンとしたチャンミンを
見てたら



何だか
俺までトロンとしてきて

それもいいかななんて。







…なんて

トロンとしてる場合じゃないだろ。

そうだ。

聞きたい事があったんだ。


「ね、チャンミン。
店長と何楽しそうに話してたの?」


「え?
あ、うん…。
ワインパーティーの事だよ。

なんかね、新作ワインの
試食会なんだって。

結局、行く事にしたんだ。」


「えっ?」

「だって美味しいワインと
美味しいチーズいっぱい食べれるって言うし。」


「… いつ?」

「んー…、忘れちゃった。」


「え?忘れちゃったって。

ね、いつ?

俺も行く。」



「…多分ダメなんじゃないかな?」


「何で?」





「だってユンホ君はまだ
未成年でしょ?」





あ…。




未成年




その一言にまた大人と子供の差に
ズキっとした。





何だよ。




店長の奴フェアになんて
言ったくせに
フェアじゃないじゃん。



チャンミンをワインで
釣るなんてズルい。




俺はチャンミンの好きな
ワインがどんな味かさえ
知らないのに。




マジでトロンとしてる場合じゃない。




チャンミンが例え今の好きな人を
諦めたとしてもこのままじゃ
他の誰かに取られてしまう。



嫌だ。




そんなのは嫌だ。






気持ちを伝えないと。



店長なんかに渡さない

心にそう決めると


トロンとしたチャンミンが
フワっと笑って
未来の約束をしてきた。









「…、早くユンホ君と
お酒飲みたいな。

ね、

20歳のユンホ君の誕生日は
一緒にお酒飲もうね。

約束ね。」






俺はその一言で





未来のその日



チャンミンの恋人として





隣りにいれたらいいなって





思ったんだ。


























--------------------------------------------------
拍手コメントを下さった

ゆずぽ◯さん♡ mi◯hi◯onさん♡
くみちゃんさん♡ しまっ○ょさん♡ yu◯iさん♡
み◯チャンさん♡ le◯nさん♡ Miy○さん♡

ありがとうございます(*^_^*)
私も同じ気持ちでユノのおかえりを
ドキドキしながら待ってましたT^T♡
やっと今日が来たね☆彡
それと、いつもお話の二人の事を
応援してくれてありがとね(*´ω`*)♡









改めて皆さん♡こんばんは♡
ユノ帰って来ましたね!
途中、怪我をしたりと
心配する事があったけど
今日笑顔で元気に戻ってきてくれて
本当によかったし嬉しかったです。

ユノ、おかえりなさい*\(^o^)/*



それから二人が行ってしまって
本当に寂しくて寂しくてお話しを書けなくなって
お休みをした事もあったけどそんな中
今までずっと読んで下さって
ありがとうございました(*^_^*)

「プラトニック」の二人は
相変わらず鈍感で焦れったいけど
最後まで頑張るのでよろしくお願いしますね。



チャユノ









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プラトニック 40

2017.04.19 (Wed)








俺はチャンミンの言葉に
心臓がバクバクして

すぐに答えられないでいると





「…、バイト終わったら
うちに来てね?」



チャンミンは
そう言って俺の腕を離した




その時に

「すみませーん!」

しつこくケバいお姉さんの声。


ニコニコと俺を見てる。




いやだから
ここファミレスじゃないんですけど。




お願いだから
静かな店内大きな声で呼ばないで。







「…、あ、ごめんね。
引き止めて。

仕事に戻って。ユンホ君。」


「…、うん。
わかった。

…じゃ、また後で。」

「…うん。」

「本当、飲み過ぎないで。」

「ふふ。わかってるよ。
まだ一杯も飲んでないのに。」







それで窓際の席へと戻ると



「おまたせいたしました。」




「な、ユノ、
あの人知り合い?」



唐突にシウォン先輩の台詞。



「え?」

「だから、今お前が喋ってた人。」

シウォン先輩は
視線をチャンミンに向ける。




「…、あ。はい。
友達と言うか…。」


「そうなんだ。
…、な、紹介してくれない?」

「は?」

「な、いいだろ?
あの人紹介してよ。」

「ふふ。シウォンの好みだよね。
ね、ユンホ君。
シウォンにあの人紹介してあげてよ。」


ケバいお姉さんまで
紹介してあげとか言い出す。



「好みって…、え?」

「アハ。
もしかしてユンホ君
知らなかった?

…シウォンって好みなら
男でも女の子でも
オッケーなんだよね。」



えっ?



まさかの店長と同じ?


「…、俺マジであの人好み。
とりあえず友達になりたい。
な、ユノから紹介してよ。」



とりあえず友達って何だよ?

とりあえずの後は何するつもりだよ?




誰が紹介なんかするもんか。

ただでさえ
店長の事で頭痛いのに。






「いやあの
すみませんが
そう言うの困ります。

あの人には決まった人が
いるので諦めて下さい。
…、
あの、オーダー決まりましたか?

俺、仕事に戻るんで。」



もちろん決まった人になるのは
俺の予定。


「そっか。
決まった人いるのかあ…。
じゃあ仕方ないか。

でもそれにしても綺麗な人だな。」


「シウォン、今日のところは
諦めて、ほら、何食べる?
あたしお腹空いちゃった。」



お姉さんのその一言で
やっと解放されて

ホッとしたのも束の間。




このレストランは個人経営で
さほど大きな店ってわけじゃないから
ホール担当は俺と他にも2人と
店長で店をまわすんだけど



この日は
いつもに増して忙しくて

俺はなかなかチャンミンの側に
いけなくて。




ふとチャンミンを見ると

あ…


また店長の奴
チャンミンに話しかけてる。







あいつに注がれたワインを
美味しそうに飲んでる。



…、あいつソムリエの資格持ってるし
かっこいいんだよな。




それにしてもチャンミンって
無自覚過ぎ。


アルコール飲んでなくても
フワフワしてるのに
ますますフワフワしてる。




あれ程飲み過ぎるなって
言ったのに飲んでるし。



はあ…。



なんて疲れる日だよ。






それでも何とか
仕事をこなして

シウォン先輩もケバいお姉さんも
楽しそうに帰って行って


やっとその日の仕事が終わって
事務所に戻る途中



廊下で店長に呼びとめられた。








「あ、ユノ、ちょっと。」




今度は何だよ。

今日は早く帰りたいのに。



チャンミンに
オーダーされたままなんだ。



俺はさっきのチャンミンの言葉を
思い出して
にやけそうになるのを我慢して
足を止める。


「…何ですか?」



「フェアに行こうな?」

「…、え?フェア?」


「そう。フェア。

あの人に店に来ない様に言うとか
ユノがこの店辞めるとかナシね。

俺、ユノの勤務態度
結構評価してるし
ユノが来てから
お前目当ての女性客も増えたし。」


「え?」

知らなかった。


「気がついてなかった?」



「あー…。」


言われてみたらたまに客から
プレゼント貰ったりしたもんな。



女性客の事はともかく
勤務態度を評価されてるのは
素直に嬉しい。
まだ学生だけど
社会人になれた気がする。






「…辞めませんよ。
俺だってこの店気に入ってるし。」





すると


「…、それならいいけど

もし約束破ったら俺
ユノがあの人の事を好きだって
本人に言っちゃうかもしれないよ。」








あ…



そんな事考えてもいなかった。



もしかして俺
弱み掴まれてる?







でも店長がそんな事を
言うとも思えない。


「ふっ。
わかりました。


フェアにいきましょう?」




それより何より今は

早く帰りたい。


「…あの、じゃ、
俺、帰るんで。
お疲れ様でした。」











それから


ダッシュでマンションに戻って



チャンミンの家のインターフォンを

鳴らす。











トクン



トクン。



早く。



早く。


早く開けて。





そんな気持ちでいっぱいで


堪らなくなったその時









ガチャっ





扉が開いて









「おかえりなさい。

…、遅いよ。



寂しかったんだから。」






いきなりチャンミンの




両腕が伸びてきて






俺の首に巻きつけられたんだ。






















--------------------------------------------------------


皆さん♡こんばんは♡

いよいよ明日
ユノのお帰りの日ですね♡
緊張して落ち着かないですヾ(*´Д`*)♡


素敵な一日になります様に☆彡








☆チャユノ☆












"おかえりなさい"
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プラトニック 39

2017.04.17 (Mon)







それから


俺はケバいお姉さんとシウォン先輩



店長はチャンミンを
それぞれの席へと案内したんだ。







「ね、何がお勧め?
お姉さんは
ユンホ君のオススメが
食べたいなあ。」


甘えた様な声で
上目遣いで俺を見つめる
ケバいお姉さんに



「…、本日のオススメは
春キャベツのアンチョビのパスタです。」


営業用スマイルで
答える俺。



「そうなんだ?

ふふ。ユンホ君のオススメなら
それにしようかな。

あ、その前に前菜の
オススメは?」


だけど

「…、カプレーゼが
オススメかと…。」


そう答えつつも
チャンミンが気になって
俺はチャンミンの座る
カウンター席へと視線を向けると




そこには




俺には見せない
優しい笑顔の店長の姿。



…、




本当に恋してるって顔だ。


頬が緩んで嬉しそう。





店長なんて今まで
ノーマークだったから
気がつかなかったけど

俺の知らないところで
あんな顔して
チャンミンの事を見てたんだ。


…ふーん。





それにしても
店長の奴、いつまで
チャンミンと話してんだよ?

オーダー取ったら
とっとチャンミンから離れろよ。




…、だいたいチャンミンも
楽しそうしてるし。



何の話ししてるんだろう?

今日のオススメだけなら
いいけど…。


それにしても






チャンミンって
誰にでもマシュマロ笑顔
ふりまくんだな。



そんなんじゃ
店長も勘違いしちゃうんじゃないの?





なんて


少しズキっとしたその時

チャンミンが俺の視線に
気がついたのか

振り向いたと同時に

目が合った。



すると店長に向けていた
マシュマロ笑顔のチャンミンは
俺を見て


何故かほっぺたを膨らませた後
すぐに目を逸らした。



…、



何今の。




…、ほっぺたを膨らませる意味が
わかんないんですけど。



何か拗ねてる?





…、と、モヤッとしていたら

ケバいお姉さんの
甘えた声が聞こえて来た。


あ…、

仕事に集中しないと。



「カプレーゼ?
ふふ。
ユンホ君がオススメなら
お姉さん、それにしちゃう。


じゃ、それと、…

他には何にしようかな?

ね、シウォン。
どれが食べたい?」





「んー…、
何でもいいよ。
お前が決めろよ。」

シウォン先輩は
気のない返事。


はあ…。お姉さんも
シウォン先輩も

早く決めて。

てかさ、決めてから 呼べよ。


こういう客が一番
めんどくさいんだよな。


でもせっかく
来てくれたんだ。


このレストランは
内装も大人っぽくてオシャレで
料理も本当に美味しくて
俺も気に入ってるんだ。



わざわざ来てくれた事だし
楽しい時間を過ごして貰わないとな。

昨日だって合コン途中で
抜け出したのに
怒ってる風でもなくて
ケバいお姉さんはニコニコして。




…、悪い人じゃないんだろうな。





そう気を取り直して


「…、あの、
ゆっくり選んで下さい。

決まったらまた呼んで下さい。

あ、ピザもオススメですよ。」


そう言って一旦席から
離れようとしたら

「ちょっ、ユノ待って。」

いきなりシウォン先輩に
腕を掴まれて

そのまま腕を引っ張られて

「な、お前彼女作りたくて
合コン来たんだろ?
だったら
このお姉さんと付き合えよ。な?
このお姉さん、 お前の事マジみたい。」


俺の耳元でそんな事を言って来た。


え?

何言ってんの?

彼女が欲しいとか
そんなんじゃないんだけど…。


そう言いたかったけど
合コンに行っておいてそれも

失礼かと思って



「…先輩、すみません。
今 、仕事中だから。」


とにかくこの場所から
離れたくてそう答えると

お姉さんが


「シウォン?
何してるの?

ユンホ君の邪魔したらダメだよ?」


そんな台詞。



…、いやだから、


ケバいお姉さん。



あなたのせいですから。


「あー、ごめん。ごめん。
じゃ、ユノ、また
決まったらオーダー取りにきて。」


「かしこまりました。」



そんなこんなでやっと
その場から離れる事が出来て

俺は平静を装って
チャンミンの席へと向かう。




その時既に店長は厨房に戻った後で
チャンミンはカウンターで
一人になっていたんだけど


「ね、チャンミン。
店長に何か言われなかった?」


「 …、え?

…、あー…。

うん。言われたよ?

ワインの新作パーティーが
あるとかで
それに誘われちゃった。」






は?

何それ。


マジで職権乱用じゃん。



店長のやる事の早さに
呆気に取られた。




「…、行くの?」

「うん。
どうしようかな?」


「…どうしようかなって
迷ってるの?」



なんだよ。
行かないって言ってくれないの?


俺の焦る気持ちに
気づかないチャンミンが



「…うん。
だってワイン好きだし。

…、
ねえ。
それよりあの人
誰?

大きな声で
ユンホ君、ユンホ君って。」



不意に
小声でそんな事を言って
窓際にいる
ケバいお姉さんに視線を向ける。





「え?
あー…、

昨日の合コンに来てた人。」



「ふーん…。

…、ユンホ君って
あんな感じの人が好みなんだ。」



「え?
別に好みとかじゃないし。」


「…じゃあどうしてお店に
来てるの?

ユンホ君が誘ったんでしょ?」


「え?
違っ…、」



何か勘違いしてる?


俺は慌てて
否定しようとしたんだけど



「すみませーん!」



窓際のケバいお姉さんが
手を挙げて


俺を呼ぶもんだから



「ごめん。
オーダーみたい。



…、あんまり飲み過ぎないで。」


仕方なくチャンミンの席を
離れようとしたら



「…、僕もオーダーしたいんだけど。」



「え?オーダー?

わかった。
…、でもちょっと待ってて。

先にあっちのオーダー
取ってくるから。」




「…、ダメ。
こっちが先。」


「え?
何言って…、」


その瞬間




俺は




さっきシウォン先輩にされたみたいに


チャンミンに腕を引っ張られて




それで



「ユンホ君をオーダーしたい。」




チャンミンは俺の耳元で


そう言った後






「…、ね、
なんか
寂しくなっちゃった。

…、今夜も抱きしめて
くれる?」





心臓が破裂するくらい



ズキュンとする事を言ったんだ。















-----------------------------------------------
拍手コメントをくださった
yu◯iさん♡ しまっ○ょさん♡
み◯チャンさん♡ Miy○さん♡
le◯nさん♡ (37話にも♡)
ありがとう(*^_^*)
コメントくださった2人の方が
店長をヒチョルだって予想してました(≧ω≦)
本当にいつも楽しませて貰ってるよ(*´ω`*)♡







改めて皆さん♡こんばんは♡

明日はTILL2ですね。
行かれる皆さん
楽しんで来て下さいね*\(^o^)/*




※ 明日はお休みです。
次の更新は明後日の水曜日になります。




ではでは、今日も
「読んだよー!」の拍手を
頂けたら嬉しいので
よろしくお願いしますね(*^o^*)


チャユノ










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プラトニック 38

2017.04.16 (Sun)





少しの間の後
店長は



「…え?
…嘘。

ユノ、あの人の事が好きなの?」


そう言った。


「はい。
好きです。

…片思いですけど。


でも絶対店長には
渡しませんから。」


俺は危機感を感じた。

こんな大人な人がチャンミンを
狙ってるってわかったら
自分が大人になって告白するなんて
悠長な事言ってられない。





「…、そっか。
ふーん。
ユノってもしかしてゲイ?

俺、そう言うのわかるんだけど
ユノはノーマルだと思ってた。」





「違います。

好きになった相手が
あの人だったんです。

そう言う店長はゲイなんですか?」





早くチャンミンに想いを伝えないと。
そんな気持ちで店長に
牽制する様に答えたんだけど





「あは。
違うよ。

俺も好きになった相手が
たまたま同性だっただけ。
いつも同性とは限らないよ。

…、

ふっ。
じゃあライバルって事で。」





まさかのライバル宣言。




「は?
何言ってるんですか?
職権乱用とかダメですよ?

店長がお客に声かけるとか
他の従業員に
示しがつかないじゃないですか。」


「うん。
だからユノが紹介してよ。


…、もう勤務時間になるよ。

ほら勤怠入力して店に出るっ。」



店長はそう言って話を
切り上げた。


「いや、あのっ…、店長っ。」








全くなんなんだよ。

何で俺が紹介しなくちゃ
いけないんだよ?


店長だからって
何でもありとかないから。



それにゲイとかノーマルとか
意味わかんないし。



俺はイライラしながらも
営業スマイルで接客をしていた。






今日は日曜って事もあって
平日より混んでいて忙しい。



オーダー取って
料理を運んで。


とにかくホールと厨房
それからレジを行ったりきたり。



何が大変って
皿を一度に何枚も持つこと。


俺はまだ3枚までしか持てないけど
ベテランになると5枚一度に持って
テーブルまで運んでる。




店長はそれが出来る。
もちろんスマートな身のこなしで。



ワインをグラスに注ぐその姿も
サマになっていて。




それが男の俺からしても
めちゃくちゃかっこよくて。


俺も練習しないとな。




それにしても
まさか店長が本気だとは。



今まで店長の事なんて
ただのバイト先の店長だったのに


店長がチャンミン狙いって知ったら
急に気になり出した。






俺はチャンミンしか
綺麗だって思わないけど
店長も綺麗って言われたりしてる。


かなりのイケメン。



…、イケメンって言うよりは



美形なのかも。





長身で大人で



金持ち。



余裕の社会人。




なによりもきっと
恋愛経験が豊富なはず。


チャンミンには好きな人が
いるから店長の事を好きになるとか
あり得ないとは思うけど

店長がチャンミンに声をかけて万が一
2人で出かける事になんてなったら

あの店長の事だ。


手が早そうだし
フワフワしてるチャンミンなんて
簡単に襲われる。



それで流されてその先まで
なんて事になりかねない。


だってチャンミンは今
寂しいんだ。




"寂しい時抱きしめてくれる?"なんて
俺にいってくるくらいだ。




…、まあ、まさかチャンミンが
誰にでもそんな事を言うとは思わないけど。





そんな事を悶々と
考えながらも会計をしていたその時


入り口の扉が開いた。


えっ…、






何で?



俺の視界に入って来たのは
シウォン先輩。









「お、ユノ!
ちょうどよかった。
ここでバイトしてるって
ドンへに聞いてさー。

ほら、こいつが

お前に会いたいって
うるさいから連れて来た。」

シウォン先輩の隣には
昨日の合コンにいた
1番ケバいお姉さん。




「ふふ。
ユンホ君に会いたくて
お姉さん、来ちゃった。」


「あー…。
わざわざどうも…

…、昨日は抜け出して
すみませんでした。」




だから…、


ケバいお姉さん、俺、あなたに
何の興味もないんですけど?




それと頼むから
俺の事"ユンホ君"って呼ばないで。





…ドンへの奴なんで
バイト先教えたりするんだよ?











もうすぐチャンミンも
来るし困ったな。







めんどくさいけど
仕事だし仕方なく


「こちらへどうぞ。」

2人を連れて


メニューを持って席へと
行こうとしたら







また店の扉が開く。








…はあ…。



来ちゃったよ。











俺があげたニットを着た





チャンミンが。









間が悪いな、
どうしよう






その時




「チョン君、先のお客様を
早く席へご案内してあげて。」




店長がスッと俺の隣に来て
そう小声で言って




シウォン先輩とケバいお姉さんに
軽く会釈をした後




メニューを持って

今まで見たこともない様な優しい顔で







「いらっしゃいませ。

こちらへどうぞ。」








チャンミンに微笑んだ。
























---------------------------------------------
拍手コメントをくださった
ユノ◯モさん♡ くみちゃんさん♡
yu◯iさん♡ Miy○さん♡ しまっ○ょさん♡
と◯ちゃみさん♡あい◯ょうさん♡
いつもありがとう(*^_^*)
コメ欄クローズ中の時は
お一人づつにお返事ができないけど
本当に励みになってるよ(*´ω`*)♡
ユノね、店長にじゃなくチャンミンに
「好き」って言わないとね♡


リアルユノもうすぐだねT^T♡






改めて皆さん♡こんばんは♡
ユノのライバル登場ですが

店長さんのイメージ はこんな感じです。
キム.ヒチョル 32歳



フワフワチャンミンが
フラフラしないといいですねヽ(´o`;

それでは
今日も「読んだよー!」の
拍手をよろしくお願いしますね(*^_^*)

(最近本当にたくさん
過去のお話にも拍手を頂いてます。
ありがとうございます*\(^o^)/*)


ランキングも上げて下さって
ありがとうございます♡


チャユノ







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フワフワチャンミン♡


プラトニック 37

2017.04.15 (Sat)











しばらく



お互い何も言わずに無言で
抱きしめ合っていたんだけど

「…、ユンホ君…、
そろそろバイト行かないと…。」


「うん。

…でもまだ時間ある。」


俺はチャンミンの温もりから
離れがたくて

少し腕の力を強くした。


すると




「…、まだ寂しい?」


チャンミンのその言葉で


お互いの背中に回された
腕はそのままに身体を少し離す。


それで



見つめ合う俺たち。






「え?」

「…、だって
力込めるから…。」




「…あー…、
ごめん。
痛かった?」

「ううん。
…痛くないけど…。

ふふ。こうしてると
本当、あったかいね。

…、ユンホ君が温めてくれるなら
ずっとこのままでも
いい気がしてきちゃった。」


「え?」

「…、ふふ。
なんでもない。」


チャンミンは
悲しそうに笑った。



どう言う意味?


好きな人を諦めるって事?


その悲しそうな笑顔は
今、その人を想ってるから?




チャンミン。



その人はどんな人?


そんなに好き?



俺が切なくなってると



「ユンホ君?
…、やっぱりまだ寂しい?

そんなに好きなんだ?
その人の事。」


不意にチャンミンがそんな事を
言ってきた。



「え?」


「…、どうして告白しないの?

ユンホ君なら絶対
振られるとかないよ。

僕が保証するよ?」




「…、」



チャンミンは俺の好きな人は
他の誰かだと思ってる。


違うのに。



俺が好きなのはチャンミンだよ。


そう言いたい。


でも意気地なしの俺は
言えなくて。





「…、俺もチャンミンと同じで
その相手は俺の気持ちなんて
全く気がついてないし

俺の事友達としてしか見てないよ。




俺もチャンミンとこうしてられるなら
このまま告白しなくてもいいかな。」


「…そんなのなんか
ユンホ君っぽくない。

告白すればいいのに。」



…、



それは俺が他の誰かに
告白してもいいって事?


人の気も知らないで
チャンミンは
残酷な事言うんだな。





「なんだよ。それ?

簡単に告白できるなら
とっくにしてるって。
チャンミンだって同じだから
わかるだろ?」



「…それはそうだけど…。
…、ね、ユンホ君の好きな人って
どんな人?

可愛いの?」


チャンミンは更に
困った質問を俺に聞く。



うん。


可愛い。


めちゃくちゃ可愛い。


可愛くて綺麗な人だよ。







「…、ふっ。
だから内緒だって。」


「…、本当秘密主義なんだから。」



拗ねた様な顔がまた可愛い。



…もうなんかダメだった。


傷ついたり可愛いって思ったり
気持ちがめちゃくちゃで







「うん。
俺、秘密主義。


…、チャンミン。
ありがとう。
温まったよ。


バイトあるし
シャワー浴びたいしもう帰るよ。」


少し一人になりたくなって
チャンミンを俺の身体から

離して立ち上がった。











それから




一度家に帰って
シャワーを浴びて俺はバイトへと
向かった。



更衣室でユニフォームに着替えて
事務所に行くとそこに
店長が一人でいて






「おはようございます。
…、店長。」



「おはよう。ユノ。
なんか日に焼けたね。」


パソコンを打つ手を止めて
俺を見る。





やっぱりこの人
…、イケメンだよな。




少し中性的で
優しい雰囲気の持ち主。


オーナーの息子だから
金持ちのボンボンだし。


スーツ姿も何度か見たけど
似合ってる。


まさに大人の男って感じでさ。


従業員にも割と評判いいし。
客にも人気があるって聞いた。



まだ新人の俺にもこうして
"ユノ"って名前で呼んで
気さくに話しかけてくれるし
いい店長だと思う。



…、



18の俺と30代の店長。


…、大人と子供だ。




「あー…、はい。
ちょっと海に行ってきて。」


「へぇ。
サーフィンでもやって来たの?」


「いや、そういうわけじゃなくて。
実は昨日の夜
友達と電車で乗り過ごして
江ノ島まで行っちゃって。

で、せっかくだからって
海見ようってなって
それでホテルに一泊したんです。」


「…ふーん。
そうなんだ。


…、

…もしかして友達って
いつも店に来る綺麗な人?」


「え?あ、はい。」




"綺麗な人"?

…、


いきなりチャンミンの話題に
俺はドキっとした。



「そう…。

…、あのさユノ。

その人の事
紹介してくれないかな?」



店長はさらに驚く様な台詞を続ける。



「は?」


「…、この春からあの人が
店に来る様になって

ずっと気になってて。


多分、恋してるんだと思う。」



「何言って…、

そんなの店の店員が客に
惚れるとか
ダメなんじゃないですか?

それにあの人は男ですよ?」


「…うん。
そんな事わかってるよ。

…、でもそんなの関係ない。
誰にどう思われてもいい。


…、もちろん店員が客に
声かけるとか
非常識だってわかってる。


だからユノに頼んでるんだよ。
ユノの友達ならお客様だけど
いいんじゃないかな?


あんなに綺麗な人初めてみた。

あの人が来るとソワソワして
ユノがあの人と話してるのが
羨ましくて。



…、あの人


…、もしかして今日も来る?

だったら紹介してくれないかな?」



店長のその表情に


本気だってわかった。





だって店長からしたら俺なんて
子供でしかも従業員で

そんな俺に言ってくるんだ。






だったら俺も
本気で答えないと。









「…、ダメです。」


「どうして?」


店長は長めのサラサラの黒髪を
かき上げて俺を咎める様に見つめる。








そんな店長に俺はハッキリと

答えた。











「俺があの人の事を
好きだから。




絶対に誰にも渡しませんよ。」





















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拍手コメントをくださった
mi◯hi◯onさん♡
ありがとうございます♡
そう言って貰えてよかった(≧ω≦)
引き続きこのふたりをよろしくね(*^o^*)



それでは皆さん♡
今日も「読んだよー!」の拍手ポチをして頂けたら
嬉しいのでよろしくお願いします(*^o^*)

ランキングも上げて下さって
ありがとうございます♡

チャユノ













"誰にも渡さない"
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プラトニック 36

2017.04.14 (Fri)





いきなりの俺の行動に
驚きを隠せないチャンミンさんは




「 え?
あの…、ゆ、ユンホ君?」


動揺してるのがわかる。

睫毛フサフサバンビアイが
揺れてる。




でも、ダメ。


今さらさっきのは
冗談なんて言わせないからな?


本当に寂しいんだ。
チャンミンさんと離れたくない。





「…だから
聞こえない?
寂くなったから抱きしめてって
言ってるんだけど?」


そう言って腕を掴んだまま
チャンミンさんを俺に向かせると



チャンミンさんは

頬を染めて






「…わかったから。
でもここは外だし。

…、うちに来て。」


その大きな瞳を逸らした。









トクン



トクン。



部屋に入ると相変わらず
綺麗に片付けられていて。



「とりあえず座って。」


「うん…。」



言われた通りに
ソファーに腰掛ける。





なんか緊張するな。



だって

抱きしめてもらう為に
チャンミンさんの部屋に
来たわけだから。


…、考えてみたらおかしいよな。




こんな事。



…、けど言い出したのは
チャンミンさんだ。



少し寂しいの意味が
違うかもしれないけど。





"もしユンホ君がその人の事を
思って寂しくなったら

僕が抱きしめてあげるね"




そうチャンミンさんは
言ったんだよな?

でも俺は昨日からずっと
チャンミンさんとふたりでいて
離れたくなくて
寂しくなったんだ。


それだと寂しい理由が違う?


…、だけど俺は
チャンミンさんの事が
好きなんだ。


好きな人を想って
寂しくなったんだからいいんだよな。


うん。


嘘じゃない。

そんな変な屁理屈を
考えていると

「ユンホ君、
疲れたでしょ?

カフェラテ飲む?」

チャンミンさんは上着を脱いで
キッチンへと行ってしまった。



「え?
…、あ、うん。
飲む。」


…なんだ。

すぐに抱きしめてくれるのかと
思ったのに。


…、もしかして
チャンミンさんも緊張してるのかな?




…、



カフェラテより
チャンミンさんなんだけどな。




「はい。
ユンホ君。」

「ありがと。」

「ん。」


それで俺たちは
ソファーに並んで座って


俺はカフェラテを飲んで
チャンミンさんは
コーヒーのブラックを飲む。





「今日のバイトも17時からでしょ?」

「うん。」

「…、また行こうかな。」

「本当?」

「うん。
料理も美味しいし。
居心地いいから。


…、そういえば最近
お酒のサービスしてくれるよね。

今日もしてくれるかな?」


「え?
何それ。」



「え?
何それって…。

店長さんが
シャンパンだったり
ワインだったり持って来てくれるよ。」



は?


何だよ。それ。


その店長っていうのは
30代前半の割とイケメンな奴で
レストランのオーナーの息子。





マジで?





知らなかった。




あいつ公私混同じゃん。






「…、そんなサービスないから。」

「え?
…でも…。」

「きっと店長がチャンミンの事
狙ってるんだよ。

チャンミンも気をつけないと。」


「…、そんな事言われても…。」



…、はあ…。

チャンミンさんって

本当に無自覚だ。


普通、気がつくだろ?


アルコール飲んで
ふわふわしてる場合じゃないだろ。



…、全く。


きっと俺の知らないところで
こんな出来事たくさんあるんだろう。


…、とにかく




店長からチャンミンさんを
守らないと。


今日は店長がチャンミンさんのとこに
行こうとしたら阻止しないと。






だけど今はそれよりも…、





「…ね、チャンミン?
そろそろ抱きしめてよ。

俺、寂しくて。」






チャンミンさんに
抱きしめて貰いたい。


「チャンミン?」


俺はチャンミンさんの顔を
覗きこむ。






すると




「…、う、うん。

…、わかった。」





フワリとチャンミンさんの腕が
俺の背中へと回ってきて

チャンミンさんの身体に
引き寄せられて


ぎゅーっと


抱きしめてくれた。








…、トクン


トクン



チャンミンさんの心臓の音。



…、ほんとだ。






あったかい。


抱きしめるのと

抱きしめてもらうのって違うんだ。





俺はその両方が初めてで。


…、うん。


なんかわかる気がした。

抱きしめて貰うと安心する。








…、好きな人に抱きしめて貰う事が
こんなにも幸せなんて知らなかった。



知らなかったよ。


チャンミン。




でも抱きしめて貰うだけじゃ



やっぱり足らなくて





"好き"の一言を飲み込んで





今度は俺の腕をチャンミンの
背中に回して





そっと





その細い身体を




俺の腕の中に閉じ込めたんだ。


















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拍手コメントをくださった

ユノ◯モさん♡ yu◯iさん♡
くみちゃんさん♡ み◯チャンさん♡
Miy○さん♡
いつもふたりの事応援してくれてありがとね(*´ω`*)♡
本当に楽しくコメント読んでるよ(*´艸`*)




改めて皆さん♡こんばんは♡

お話し焦れったいですよね(^^;;
でもユンホ君にとって全てが初めてなんです。
なのでもどかしいかもしれませんが
最後まで応援してくださいね。


それからまたお願いです。
もし押して下さるなら
本当に励みになるので
拍手ポチをお願いしますね(*^^*)


☆チャユノ☆














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